【香港】政府高官、武漢肺炎の香港流入を警戒[社会]

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香港政府の張建宗(マシュー・チョン)政務長官は21日の記者会見で、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に関し、「現時点で域内で感染事例を確認していないが、ウイルスが香港に入り込む可能性を決して無視できない」と強調した。官営放送RTHKなどが伝えた。

政府は21日から武漢発の航空便を利用する旅客に、健康状態に関する申告書類への記入を義務付けた。この日の会見では高速鉄道で香港を訪れる旅客に義務化しなかった理由を問われ、張氏は高速鉄道の旅客に義務付けた場合、「大量の旅客が駅構内にとどまり、空気の流れが悪くなることで感染の危険性が高まる」と説明した。ただ、必要に応じて高速鉄道の旅客にも健康状態の申告書類の記入を義務付ける可能性を排除しない方針も示した。

張氏によると、21日午前の時点で感染が疑われる患者106人を域内で確認したが、このうち81人が既に退院した。残る25人が検査結果が出るのを待っている。

■マカオは危険レベル引き上げ

一方、マカオ政府は21日、感染症予防に関する危険レベルを第2レベルに引き上げた。新型ウイルスが爆発的に流行する危機に直面している可能性があるとして、行政長官直轄の対策本部を立ち上げた。22日からは武漢だけでなく、中国本土全域の都市からマカオに航空便で到着した乗客に対し、入境前の体温測定と健康状態の申告を求める。

広東省珠海と接する複数の出入境検問所では、珠海から訪れた旅客に体温測定を実施。感染が疑われる旅客は病院に搬送する。

マカオ政府によると、同日正午までにマカオでも感染者は確認されていない。