北國銀、紹介事業に参入 人材コンサルを強化 ワンストップで相談対応

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 北國銀行は21日、人材紹介事業に参入した。中小企業で後継者不在や人手不足が課題となる中、経営幹部や管理職を中心に紹介する。同行は取引先向けに人事制度の策定や社員育成など人材に関するコンサルティング業務を行っており、紹介事業をメニューに加え、企業支援をさらに強化する。

 北國銀行は昨年12月、国から有料職業紹介事業の許可を取得した。人材データを管理する会社と連携し、取引先と求職者を結び付ける。全営業店で相談を受け付け、本店のコンサルティング部で対応する。

 同行ではコンサル業務の一環として、2015年から取引先の経営方針や人事制度の策定、採用活動のサポートに取り組んでいる。人材紹介に関する相談は月に3件ほどあったが、専門の会社に取り次ぐのみで、人材を直接紹介できなかった。

 同行は、コンサル業務を通じて取引先に必要な人材像が把握できていることから、より適切な人材を提案することが可能だという。担当者は「人事関係のコンサルは全国的にみても、きめ細かいサービスを提供してきた。この強みを生かし、ワンストップで相談に対応したい」としている。

 日銀のマイナス金利政策の長期化で利ざやが縮小する中、北國銀行はコンサル業務に力を入れている。24年3月までの新たな中期経営計画で、コンサル業務の契約を現状の3倍以上となる15億円に引き上げる目標を掲げる。

 北國銀行は3月、同行本店で、いしかわ就職・定住総合サポートセンター(ILAC)と連携し、人材の確保や定着に向けたセミナーを開催する。

 北國銀行は22日から、小松、加賀両市について、税金・各種料金の口座振替の申し込みを店頭のタブレット端末で受け付ける。書類に記入・押印する手間を省いて、来店客の利便性を高める。端末に必要情報を入力し、キャッシュカードの読み取りと暗証番号の認証を行えば、手続きが完了する。金沢市、野々市市、かほく市、津幡町は既に対応している。