身体拘束を受けていた3人、虐待相当か やまゆり園支援実態検証委

 神奈川県立障害者施設「津久井やまゆり園」の支援実態を検証する委員会は21日、第2回会合を開いた。その後の会見で、身体拘束を受けていたとされる3人のケースについて「障害者虐待防止法に触れる可能性が高まった」と指摘。黒岩祐治知事は定例会見で「自治体への虐待通報も視野に対応する」との見解を示した。

 委員によると、3人は半日から24時間にわたり部屋を施錠され、室内に簡易トイレが置かれていないケースもあった。佐藤彰一委員長は「(拘束がやむを得ない場合の)要件を満たしていなかった可能性がある。県も園の対応について問題視していなかった」と指摘した。現在は改善されているという。

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