国際交流員がモンゴルを紹介!〈連載〉ジャルガルのほのぼの日記

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第22回『シャルトスについて』

新年あけましておめでとうございます。モンゴル語では、Шинэ оны мэнд хүргэе(しん おにー めんて ふるぎー)と言います。
昨年は市公式訪問団、市民訪問団、中学生海外研修生、柔道少年団と大勢の方々がモンゴル国を訪問。年々、モンゴル国に興味を持ってくれる方が増えているように感じています。
そして、市を訪れたモンゴル人は、口を揃えて「穏やかでとても良いところ」「食べ物がおいしい」「人々がやさしい」「自然が美しい」「きれいなまち」と言います。私も同感です。おかげさまで、モンゴル国代表選手やソンギノハイルハン区訪問団、私の家族が遊びに来たときは、気持ち良く案内させていただいています。

さて、今回はシャルトス(モンゴルの「ギー」)について書こうと思います。昨年末、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けた事前合宿と、市民交流を目的に市を訪れたモンゴル国柔道ナショナルチームの皆さんから、袋いっぱいのお土産をいただき、その中に故郷を思い出す手作りボールツォグ(揚げパン)、ミルクティー、アルタンゴビ社のチョコやシャルトスなどが入っていました。私はシャルトスが入っていたことに驚きました。聞いてみると、選手の皆さんが大会出場で海外に行くとき、必ず持って行く物のひとつなのだそうです。皆さんは、「シャルトス」をご存じですか。

モンゴルで古くから使用されてきたシャルトスは、バターから作られる油のことです。普段はミルクティー(モンゴル風の塩味のお茶)に入れたり、アルバイ(大麦)の粉と一緒に食べたり、揚げ物に使ったりします。食品として認識されていますが、儀式にも欠かせないオイルであり、薬用としても用いられます。傷の手当てや疲労回復、便秘解消など、その効果は多岐にわたり、薬のような存在として使われてきました。例えば、出産前の妊婦さんにティースプーン一杯のシャルトスを飲ませることもありますし、ダイエット効果もあることから若者も良く利用します。
そして、モンゴルの宗教チベット仏教では、法具として使われるディパ(バターランプスタンド)に入ったシャルトスによって燃える炎は、悪の象徴とされているのです。水分、糖質、たんぱく質などを取り除いた状態で、常温で長期保存も可能なので、モンゴルでは各家庭に必ずある大事な物です。

第3回モンゴル語クイズ
モンゴルの「サンタクロース」
答え/2.ウヴリーン・ウヴー。