ノートルダム寺院の修復願い 訪欧中の中村知事が募金贈呈

義援金の目録をノートルダム財団に贈った中村知事(左)=パリ市内(長崎県提供)

 欧州訪問中の中村法道知事らは20日、パリ市内で、昨年火災に遭ったノートルダム寺院(大聖堂)の修復に向けて募った義援金を、ノートルダム財団に贈った。
 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と県の魅力をPRしようと、パリ市内のホテルで開催したイベントの席上で、同財団の担当者に目録を手渡した。
 ノートルダム寺院は昨年4月、火災で尖塔(せんとう)などを焼失。潜伏キリシタン遺産は構成資産「大浦天主堂」(長崎市)の建設にプティジャン神父が関わるなどフランス人宣教師と歴史的なつながりが強く、県などでつくる「県世界遺産保存活用県民会議」がノートルダム寺院修復の募金に取り組み、118万円が集まった。
 イベントにはユネスコや旅行会社の関係者ら約150人が出席。遺産に関する資料を展示し、ローマ教皇フランシスコが昨年来県した際に語ったメッセージを紹介した。
 中村知事らは22日午前(現地時間)、バチカンでの教皇一般謁見(えっけん)に参列する予定。

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