「周遊観光につなげたい」 長崎・天草 キリスト教文化財 紹介リーフレット

「長崎と天草地方のキリスト教関連歴史文化遺産群」を紹介したリーフレット

 長崎県は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産を含む、本県と熊本県天草地方に数多く残るキリスト教関連の文化財や施設などについて、所在地などを分かりやすく紹介したリーフレット(A4判、カラー4ページ)を作成した。県は「世界文化遺産以外にも見どころがたくさんあることを知ってもらい、また本県に来たいと思ってほしい。周遊観光にもつなげたい」とPRしている。
 県は2013年度から、文化財保護や地域活性化を目的に、本県と熊本県天草地方のキリスト教関連文化財などを「長崎と天草地方のキリスト教関連歴史文化遺産群」として登録(昨年11月時点で148件)。キリスト教が日本にどのように伝わって広まり、根付いたのかを示す貴重な遺産と位置付けている。
 リーフレットでは、世界文化遺産の12構成資産をはじめ、日野江城跡(南島原市)や田平天主堂(平戸市)、歴史を学ぶ博物館や資料館など148件を一覧にしてマップで紹介。県内在住のフリーライターや写真家が現地を訪れ、コラムなどを発信しているウェブサイト「おらしょ-こころ旅-」の見どころや、同サイトへアクセスするQRコードも掲載した。4万部発行し、県庁や文化財がある自治体(市役所、町役場)、キリシタン関連の資料館、長崎空港などで配布している。
 県世界遺産課は「今後も教会を建てた建築家などテーマ別に情報を発信し、普及啓発に努めたい」としている。

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