レコード大賞で大役を担った亀梨和也が「心も震え、身体も震えた」あの瞬間を語った

KAT-TUN 亀梨和也がMCを務めるラジオ『KAT-TUN 亀梨和也のHANGOUT(NACK5)』1月18日放送回で、2019年12月30日に「第61回輝く!日本レコード大賞(TBS系)」に出演し、「神様お願い!」を歌った際のエピソードを語った。

初のステージで偉大なスターの追悼歌唱の大役に抜擢

「第61回輝く!日本レコード大賞』にジャニーズのタレントが「日本レコード大賞」に出演したのは9年ぶり。2010年に最優秀歌唱賞を受賞した近藤真彦も、ジャニー喜多川氏の「特別音楽文化賞」を受け取るために事務所を代表して登壇したが、もちろん亀梨は初めての登場。『平成に惜しまれつつも亡くなった方々の名曲歌唱』の特別企画で、昨年3月に亡くなった萩原健一がボーカルを務めたザ・テンプターズの楽曲「神様お願い!」をカバーする大役を担った。

 2017年にはソロコンサートを行い、2019年にはソロ歌手としてシングルデビューした亀梨だが、もともと緊張するタイプ。2017年の24時間テレビで沢田研二の「勝手にしやがれ」を生歌唱した際も手が震えていた。今回、格式ある新国立劇場で豪華な生バンドの演奏をバックに、生放送で持ち歌ではない歌を歌うのは緊張しないわけはない。

 しかも、ショーケンの愛称で知られる偉大なスター、萩原健一のカバーというプレッシャーもあり、マイクに添えた手は震えていたが、堂々と力を込めたからパフォーマンスを披露し、歌い終えて、背後に掲げられたショーケンの写真に向かって頭を下げた。

見る人に喜んでもらえるよう衣装も工夫

SNSでは「歌い終わった後にショーケンの写真に一礼するのが亀梨くんらしい」「ショーケンの世界観を壊さず、亀梨テイストで仕上げていて素敵だった」「昔ファンだった母が泣いていた」「どこまで似せてくるかと思ったけど、雰囲気も歌の表現も素晴らしかった」と、亀梨ファンのみならず、ショーケンファンも評価した。

歌唱後のインタビューでは「レコード大賞のステージも初めてですし、ショーケンさんの曲をこういったタイミングで歌わせていただくのは非常に光栄」と話していたが、「いやもう、最初にお話をいただいた時、まさか、まさか……(と思いましたが)、貴重な経験をさせていただきました」とあらためて振り返った。

「昭和、平成と活躍されたショーケンさんの追悼でステージに立たせていただくのはもう、僕自身心が震え、身体も震ました」と亀梨。萩原健一主演ドラマ『傷だらけの天使』などを買って見ていたこともあり、自分なりにいろいろ思いを巡らせながら、衣装やアクセサリーを工夫して、パフォーマンスをしたというのも、亀梨らしいエピソードだ。

ショーケンファンの心を動かしたパフォーマンス

 出演後も、レコード大賞のパフォーマンスについて様々な反響があったという。「普段お世話になっているスタッフさんや諸先輩方から、ショーケンさんはこうだったよ、ああだったよといろいろ話をしてくました。(ショーケンと)一緒にお仕事していらした方々から、今回歌わせていただいた件で声をかけていただいたり、そういう意味でも、僕にとっても宝物のような経験になりました」と声を弾ませた。

一曲の歌を披露したことにより、ショーケンを知らない世代がその魅力を知り次代に伝えるきっかけになり、また、ショーケンをよく知る人たちは当時の思い出がよみがえり語りたくなる、歌の力を感じさせる素晴らしいステージだった。

 〈ライター/佐藤ジェニー〉

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