トラブルレスと遠投性能を両立する、シマノ独自のブレーキシステム・DC(デジタルコントロール)搭載機がついに実勢価格2万円台前半へ!? 驚愕のコスパを実現した『SLX DC』について、開発に深く関わってきた大人気ユーチューバー・秦拓馬さんに聞いてみました。
水面下で話題を集めた革命機が国内仕様で登場!
2019年夏に開催された世界最大級のフィッシングショーICASTでひと足先に発表され、2020年の国内デビューがウワサされていたシマノ社のベイトリール『SLX DC』が我々の期待を裏切ることなく登場!
横浜の“釣りフェスティバル”や“フィッシングショーOSAKA”で注目の的となりました。
『SLX DC』はその名のとおり、シマノ社の世界戦略機として昨シーズンのデビューとともに一気に認知度を高めた名機・SLXをベースとするDC(デジタルコントロール)ブレーキ搭載モデルです。
DCと言えば、ライントラブルを防ぎながら驚くべき遠投性能を備えた、いわばオートマチックかつセーフティーなシマノ独自のブレーキステム。当初はアンタレスやカルカッタコンクエストなどフラッグシップ機に搭載された高嶺の花でした。
近年では価格帯的にその下のグレード、メタニウムやスコーピオンのDC機が生まれて身近な存在になりつつありましたが、それでもまだちょっと手が出せず…という人も多かったのではないでしょうか。
が、しかしオリンピックイヤーの2020年、機は熟しました! 新開発のDCブレーキ『I-DC4』を搭載した『SLX DC』は、な、ナント定価でアンダー3万円を実現!!
シマノさん、ありがとー!!
それでは、今をトキメク大人気ユーチューバーであり、テスト段階からこの『SLX DC』を使い込んできたジャッカル×シマノプロスタッフ・秦拓馬さんに詳細を聞いてみましょう。
【Profile】
秦拓馬(はた・たくま)
国内最高峰カテゴリーJBトップ50の元トーナメントプロ&琵琶湖の腕利きプロガイドにして、現ユーチューバーとして知られる釣り伝道師。その軽快なトークと優れたスキルに加え、驚異的なキャスト能力でも世のアングラーを魅了する。
ルアマガ「アメリカではすでに『SLX DC』が発売されていますよね」
秦「そうなんです。でも、実は仕様が異なります。中~重量級ルアーでの使用が求められる北米に対して、国内仕様は1/4~1/2ozの中量級ルアーをメインに捉えたスプールをセッティングしています。といっても、もちろんビッグベイトもふつうに守備範囲ですけどね(笑)」
ルアマガ「デザインも北米仕様と異なりますよね。パーミングカップのロゴの色とか」
秦「ええ、でも何といっても優れているのは、I-DC4のブレーキ能力。通常の条件下なら4段階ダイヤルの中でまずは『3』に合わせておけば、どんなルアーでも気持ち良く飛びます」
なお、メーカーが表記している4段階ダイアルの使い分け目安は以下のとおりとなっています。
4 → 軽めのミノー、シャッド、スモールクランク、バズベイト
3 → クランクベイト、スピナーベイト、シャッド、ジャークベイト、ビッグベイト
2 → メタルバイブ、リップレスクランク、キャロライナリグなど
1 → ダイアル2のルアーで追い風状態
秦「このリールが凄いのは、そのいずれのルアーもノーサミングでノートラブル。それでいて圧倒的な飛距離が出るということ。何なんでしょう、これは。絶妙なトータルバランスがあるとしか考えようがない名機です」
ほぼ100m!! 圧倒的な飛びに注目せよ
ルアマガ「秦さんは以前にアンタレスDCとSLXの飛距離のテストをしてYouTubeにあげてましたよね。あのときの結果が衝撃的でしたが……今回の『SLX DC』はどれくらい飛ぶんですか?」
『SLX DC』の驚くべきパフォーマンスは、秦さんがアップしたYouTube動画で一目瞭然。ぜひご覧くださいませ。
一度は使ってみたい実に魅力的なDCブレーキ。それをお手頃価格で実現してくれる『SLX DC』は間違いなく2020年最注目リールのひとつと言えるでしょう。
異次元の使用感をぜひ体験してみてください。でも一度使ってしまったら、もう遠心ブレーキには戻れないかも!?