ヤマハ、SBKを戦うYZF-R1のスタジオショット公開。2020年は3チームから5台が参戦

 ヤマハ・モーター・ヨーロッパは、2020年シーズンのスーパーバイク世界選手権(SBK)を戦うヤマハ3チームのスタジオショットを公開した。

 まずはクレセント・レーシングとパートナーを組み、ヤマハのオフィシャルチームとしてSBK復帰5年目を迎えるパタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム。ライダーラインアップは、マイケル・ファン・デル・マークとトプラク・ラズガットリオグルだ。

2020年SBKを戦うマイケル・ファン・デル・マークとトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)

 ファン・デル・マークは同チームから参戦4年目を迎え、2019年は1勝含む8度の表彰台を獲得しランキングは4位に入った。ラズガットリオグルは23歳のトルコ人ライダーで、2019年に初勝利を挙げ2勝含む13度の表彰台を獲得しヤマハに移籍した。

 パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチームのふたりは、2019年7月に発表された最新モデルのヤマハYZF-R1を駆りチャンピオン獲得に挑む。

ヤマハYZF-R1 2020SBK仕様 マイケル・ファン・デル・マーク機

 GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームは、2018年までスーパースポーツ世界選手権(WSS)にGRTヤマハ・オフィシャル・ワールドSSPチームとして参戦していたチームだ。

 WSSではチャンピオンを輩出しており、2019年シーズンからはSBKにステップアップした。ライダーラインアップは一新され、ひとり目は2017~2018年にGRTヤマハからWSSに参戦し、2019年にランキング2位を獲得したフェデリコ・カリカスロだ。

 ふたり目はMotoAmericaAMA/FIM北米ロードレース選手権のスーパースポーツで2016、2017年と2度王者に輝き、2019年は最高峰のスーパーバイクで4勝を挙げたギャレット・ガーロフが起用されSBKデビューを果たす。

ギャレット・ガーロフ、フェデリコ・カリカスロ(GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチーム)

 テンケイト・レーシング・ヤマハはロリス・バズの1台体制だ。バズは2015~2017年の3シーズンMotoGPに参戦していたフランス人ライダー。2012~2014年はカワサキ、2018年はBMWを駆りSBKに参戦した経験がある。

 2019年はホンダからヤマハにスイッチしたテンケイト・レーシングのライダーに抜擢され第6戦スペインから戦った。シーズン途中からの参戦であったにも関わらずランキング10位を獲得し2020年も継続して参戦する。

ロリス・バズ(テンケイト・レーシング・ヤマハ)

 ヤマハ・モーター・ヨーロッパのロードレーシングマネジャー、アンドレア・ドソーリは「2020年は、ヤマハが2016年にYZF-R1を投入しSBKに復帰してから5年目のシーズンとなる。クレセント・レーシングと非常に密接なパートナーシップを結んでいるヤマハのオフィシャルチームは、毎年ポテンシャルとリザルトの両方を改善し、2019年はランキング3位と4位を獲得した」と次のようにコメントしている。

「ヤマハとして我々は開発能力の改善を続けてきており、チームもそのレベルを向上させている。そして我々は勝利への挑戦に手を貸してくれる新しいYZF-R1を投入する。それに加えて、ヤマハのオフィシャルチームはこれまでSBKで見てきたライダーラインアップのなかでも最もエキサイティングなライダーを起用する」

「才能のある若くてアグレッシブなチームを作るため、マイケル・ファン・デル・マークのチームメイトとしてトプラク・ラズガットリオグルが加入することにより、我々の最大の目標であるチャンピオンシップの獲得に挑むことができるよう願っている」

「SBKは前向きな方向性に進化を続けている。ヤマハはスーパースポーツ世界選手権(WSS)とスポーツ世界選手権300(WSS300)でタイトルを獲得することに加えて、シーズンが進めば(SBKの)メインの主人公のひとりになるつもりでいる。我々はヤマハのファンも2020年のレースに参加してくれることを楽しみにしている」

ヤマハYZF-R1 2020年SBK仕様のスタジオショットはコチラ

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