地区防災計画を岡山県内で初策定 津山・城西地区の住民組織

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地区防災計画を策定した城西まちづくり協議会防災防犯部会の会合=21日、津山市小田中の城西公民館

 災害時の避難行動などを地域で事前に決めておく「地区防災計画」の作成で、岡山県のモデル地区に指定されている津山市城西地区の住民組織「城西まちづくり協議会」は、住民の役割や避難経路などを明記した同計画を策定した。県によると、計画の完成は県内で初めて。

 計画では、台風や地震といった災害が発生した場合、地元の城西公民館に本部を開設。本部の担当者は、全15町内会(計約4400人)からすでに選任している防災・防火▽炊き出し・給水▽避難・誘導▽救出・救護▽防犯活動―の5班のメンバー(計約25人)と連絡を取りながら、住民の円滑な避難を促す。地区内の避難所の運営は、本部と5班のメンバーを中心に避難者全員で取り組む、などとしている。

 河川の氾濫や山の土砂崩れといった地区内の危険箇所についてもチェックし、詳細な防災マップも作成。避難所までの移動ルートも示している。

 計画は今後、地区内の各世帯に配布するほか、県のホームページでも公開予定。

 21日夜に協議会防災防犯部会の会合を開いてまとめた。必要に応じて内容を見直すことにしており、協議会の高須昌明会長(65)は「計画策定で終わりではなく、ここからが始まり。避難訓練などを実施し、その中で見つかる新たな課題を一つずつクリアしていきたい」と話している。

 同協議会は2016年度に国のモデル地区に選ばれ、地区防災計画作りをスタート。国の予算措置が終了した17年度以降も独自に進め、西日本豪雨を踏まえて県が設けたモデル地区に19年度に指定された。

 県内では備前市片上地区も県のモデル地区となっており、計画を策定中。和気町田ヶ原地区は高齢者や障害者らの「避難支援個別計画」作りで県のモデル地区に指定されている。