稲佐山スロープカー 31日運行開始

 田上富久長崎市長は22日の定例記者会見で、新設した「長崎稲佐山スロープカー」が31日午後3時に運行を始めると発表した。「稲佐山に新たな魅力が加わる。多くの市民、観光客に楽しんでほしい」と語った。
 2台一組の車両(計80人乗り)を2編成導入し、稲佐山中腹の稲佐山公園と山頂を約8分間で結ぶ。通常営業は午前9時~午後10時。午後6時以降は15分間隔、その前は20分間隔で運行する。料金は大人往復500円(片道300円)など。年間15万人程度の利用を見込む。
 31日は関係者による記念式典の後、運行開始。休日などに中腹と山頂を結ぶ無料シャトルバスは30日で運行を終える。
 一方、長崎市では24日に長崎ランタンフェスティバルも始まり、多くの観光客が訪れる。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎への対策について、田上市長は「案内所に消毒用アルコールを設置し、来場者にはせきエチケットも呼びかけたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社