VR活用し1人でリハビリ「楽しく体動かして」

北陽台高ラグビー部OB・永山さんが開発 

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永山さん(右)の説明を受けながら、VRを使ったリハビリに取り組む施設利用者=長崎市、ショートステイ王樹

 長崎県立長崎北陽台高ラグビー部OBの永山大志さん(30)が、仮想現実(VR)を利用して高齢者が1人でリハビリに取り組めるプログラム「La PHYSIO(ラ・フィジオ)」を開発した。「楽しく体を動かす」がコンセプト。22日、長崎市古賀町の介護施設「ショートステイ王樹」であった体験会では、利用者から「毎日でもできる」と好評だった。

 永山さんは長崎市出身。2007年度の全国高校ラグビー大会で同校の4強入りに貢献した。早稲田大に進み、人工知能(AI)を研究。ゲーム会社で開発に携わった後、18年に早大ラグビー部の先輩と「株式会社リクティー(東京)」を設立した。
 自らも長年取り組んできたスポーツをテーマに「不調を抱える人に提供できるものを」と昨年2月から開発に着手。理学療法士の監修を受けながら、VRを使うリハビリや、腰痛・肩こり予防のプログラムを作った。約40種類の運動を用意。最初に肩や腰の可動域を測定し、AIがそれぞれの人に合ったメニューを作成する。飽きないように、背景も海辺や欧州の街並みなど複数から選べる。
 この日の体験会では、女性3人が、草原を背景に卵をつかんで巣の位置まで動かし、鳥を羽ばたかせる運動に挑戦。ゴーグル型のディスプレーを着けて両手でコントローラーを握り、手を上下左右させて、映像内の手を動かして、課題をクリアした。
 平山佳子さん(85)は「楽しかった。毎日、一日中でもやっていたい」と笑顔。同施設の理学療法士、神谷高志さん(44)は「同じ環境でできるので前回のデータと比較できる。リハビリに有効だと思う」という。
 永山さんは「楽しく運動し『きょうもリハビリしよう』と思ってもらえれば」と話した。問い合わせは同社(電050.6863.2178)。