レッドブル首脳、若手ドライバー育成プログラムに満足「他チームが真似をしているが、誰も我々ほど成功していない」

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、若手育成プログラムの成果に非常に満足していると語った。一方、卒業したドライバーでF1以外の分野で活躍する者もいるが、そういうドライバーを再び起用するつもりはないとも示唆している。

 元ジュニアドライバーのジャンーエリック・ベルニュは、2012年にトロロッソからF1デビュー、3年間の参戦のなかで最高位6位という結果を挙げた後に、2014年末でF1を離れた。しかし2014-15シーズンからフォーミュラEに転向したベルニュは、2017-18シーズン、2018-19シーズンにはタイトルを獲得している。

 マルコはMotorsport-Totalのインタビューにおいてベルニュについて語り、「ベルニュは今、フォーミュラEで活躍しているが、そこで必要とされるプロフィールは、F1で我々が必要とするものとは全く異なる」と語った。

「もし彼が(F1に)戻ってきたら、完全なルーキーになるだろう。ピレリタイヤの特性に慣れるには1シーズンは必要だ」

 一方で、マルコは、レッドブルの若手ドライバー育成プログラムの成果には誇りを持っていると述べている。4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテル、ここまで7勝を記録しているダニエル・リカルド、将来のF1チャンピオンと評価されるマックス・フェルスタッペンといった極めて優秀なドライバーたちが、これまでレッドブルで育ってきた。

「非常に満足し、誇りに思っている」とマルコはジュニアプログラムについて語った。
「大勢が我々の真似をしている。だが我々が達成したレベルの成功に近づいた者は誰もいない」

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