松下奈緒が1964「東京五輪」で世界をもてなした伝説の料理人に迫る!

日本テレビ系では2月9日に、松下奈緒がナビゲーターを務める「東京オリンピック1964 魂のレシピ~世界をもてなした伝説の料理人~」(午後3:00=読売テレビ制作)を放送。2度目の東京オリンピック開催を前に、前回1964年の東京オリンピック開催時の「オリンピック・メニュー」を入り口に、選手村の料理作りに魂を込めた料理人たちの“魂の物語”を紹介していく。松下は「東京オリンピックの開催を控え“新しい時代に向かっていく”このタイミングでこういう仕事ができるのは光栄ですし、率直にうれしかったです。何かしらの形で東京オリンピックに参加したいと思っていたので、これで私も一つ参加できたな…と思いました」と五輪に関連する番組への出演を喜んでいる。

番組では、1964年の東京五輪時に、代々木の選手村食堂で使われた「オリンピック・メニュー」の作成にかかわった日本ホテル協会の4人のシェフのうち、中心となった村上信夫シェフに焦点を当て、当時、世界から“料理後進国”と言われる中、選手・関係者7000人の食をどのようにして用意したのか。準備から大会本番において、数々の試練に立ち向かった料理人たちの限りない情熱と知恵、日本のホテル界・洋食界をあげての総力戦となった戦いに迫る。

番組では松下がナビゲーターとして、村上シェフと料理人たちの挑戦を掘り起こしながら、絶品料理の数々を紹介。さらに「オリンピック・メニュー」がいかにして完成されたのか。愛知県・明治村に一部が移築保存されている当時の帝国ホテル本館ライト館にてドラマで再現。そして、300人の料理人たちを徹底調査。日本各地に足を運び、川淵三郎氏(サッカー:ベスト8)、早田卓次氏(体操:男子団体・金/つり輪・金)、君原健二氏(マラソン:8位)、モハメド・ガムーディ氏(陸上1万m・銀)らのコメントを交えながら、当時の記憶を伺うとともに、選手村食堂の魂を受け継ぐ極上の料理の数々を味わう。

取材を終えた松下は「今回、帝国ホテルや全国に散らばった当時のシェフたちのもとへ取材に行かせてもらい、いろいろなお話を聞かせていただいたり、さまざまな洋食を食べさせていただきました。一言に『洋食』と言っても、帝国ホテルの洗練された味もあれば、町の洋食屋さんのお母さんが作ったような懐かしい味もあって…、結果的に全部で30皿くらい食べてしまってましたね (笑)」とたっぷりと食事を堪能した様子。

魅力的なシェフばかりだったという取材の中で特に印象的だったものとして「センターグリル洋光台店」の鈴木シェフに見せていただいた当時の写真を挙げた松下。「ご自分のカメラで撮影した当時の写真をアルバムにして、それぞれキャプションもつけて保存なさっていたんです。そして、その中には選手村の食堂の厨房だったり、皆さんが料理を作っていた現場があって、それを見ながら説明してもらった時は本当に感動しました。すごく臨場感があって、当時のことを自分も知っているかのような気持ちになって、その光景からガチャガチャと音が聞こえてきそうでした」とワクワクしたそう。

番組で登場する再現ドラマについては「当時、選手村の食堂が男性たちの戦場だったということもあると思いますけど、『私、呼ばれてないな』と思いました(笑)。内容に関しては、やはり話以上に映像で見るとよりリアルになるなと思いました。そして、1964年の東京オリンピックを通していかに日本が成長したのか、より身近に感じていただけると思います」と、ラマにすることで分かりやすく見られることを伝え、「1964年の東京オリンピックでメダルを獲得したアスリートはもちろんですけど、“食”を支えた彼らもまたメダリストだったんだなと思いました。この番組を通して、オリンピックのまた違った表情が見えてくるし、視聴者の皆さんも日本人の一人として、オリンピックに参加している気持ちになっていただけるんじゃないかと思います」とアピールした。

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