オズーナの契約成立がカステヤーノスに与える影響とは

華麗な復活を遂げて主砲として活躍したジョシュ・ドナルドソンとの再契約に失敗したブレーブスは、日本時間1月22日にマーセル・オズーナと1年1800万ドルで契約したことを発表した。オズーナと同じ右打ちの外野手であるニコラス・カステヤーノスは、依然としてフリーエージェント市場に残ったままだが、オズーナが単年契約で妥協する形になったことにより、厳しい状況に追い込まれたと見られている。オズーナの契約成立はカステヤーノスにどんな影響を与えるのだろうか。

昨年11月、大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」はオズーナが得る契約を3年4500万ドル、カステヤーノスが得る契約を4年5800万ドルと予想していた。しかし、カージナルスとの再契約を望むオズーナのもとにカージナルスからの満足のいくオファーはなく、年平均額をアップさせた形でブレーブスとの1年契約で妥協。オズーナは好成績を残したうえで1年後に再びフリーエージェント市場に出ることを選択した。

1990年12月生まれのオズーナに対してカステヤーノスは1992年3月生まれと1年以上若く、過去2年の成績でオズーナを上回っているほか、クオリファイング・オファーの対象ではなく獲得してもドラフト指名権を喪失せずに済むため、オズーナよりも好条件の契約を得られる可能性はあるものの、センターではなく両翼を守る外野手に対して大金を投じようとしているチームが少ないことも事実。カステヤーノスが満足のいく複数年契約のオファーを得られない可能性は十分にある。

現時点ではレンジャーズがカステヤーノス獲得レースの先頭を走っていると見られるが、価格がそれほど高騰しないのであれば、レッズなど他球団も獲得に動く可能性があるようだ。今オフ、目立った補強を行うことができていないカブスも、主力選手のトレード放出などによって補強資金を捻出することができれば、カステヤーノスとの再契約に動くかもしれない。

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