ORCが機材計画 2023年度以降に新機種

 長崎県内離島などを空路で結ぶオリエンタルエアブリッジ(ORC、大村市)は22日、2023年度以降に新機種導入を目指すとする機材計画を発表した。全日空(ANA)から機体をリースし、対馬-福岡での共同運航を開始するなどの事業計画も明らかにした。
 同社では現在、ボンバルディア機「DHC-8-200」(Q200、乗客定員39人)2機を保有。うち1機は今春退役予定で、同型の中古1機を購入することにしている。残り1機も更新時期が迫っていることから、運航回数を減らしながら予備機として使用を継続。新機種導入まで約3年間の準備期間を設け、23年度以降に離島路線での運航を目指すとしている。
 対馬-福岡の共同運航はサマーダイヤ(3月29日~)から開始。ANAからのリース機としては3機目となる「DHC-8-400」(Q400、乗客定員74人)を使用する。
 ほかの離島路線の一部でもサマーダイヤから座席数の多いQ400を導入し、団体需要の取り込みなどを図る。これに伴い長崎-対馬は1日4往復(金、日曜5往復)を3往復(同4往復)に変更。福岡-五島福江は1日3往復を2往復とし、利用客が増える一部の期間で4往復に増便する。
 ORCでは機体の老朽化による機材トラブルなどで欠航が相次ぐなど、安定運航が課題となっている。同社は「Q200のうち1機を予備機として使用することやQ400の導入で、より安定した運航につなげたい」としている。

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