サッカーにおいてハットトリックは特別なものだ。1試合に1人が3ゴールを決めることは稀であり、だからこそ記録に残される。
『Sportskeeda』は、欧州の5大リーグにおいて最もハットトリック数が多い選手を特集した。
イングランド:セルヒオ・アグエロ
ハットトリック数:12回
クラブ:マンチェスター・シティ
セルヒオ・アグエロはプレミアリーグ史上屈指のストライカーだ。彼は2011年にマンチェスター・シティに加入後常に点取り屋として活躍を続けており、相手のディフェンスに大きな混乱を引き起こしている。
10年も経たないうちにプレミアリーグで177ゴールを決めることに成功しており、アラン・シアラーとウェイン・ルーニーに続いて200得点の壁を破る3人目の選手となりそうだ。
先日のアストン・ヴィラ戦でプレミアリーグでのハットトリック数を12とし、アラン・シアラーの記録を20年ぶりに破っている。
ドイツ:マリオ・ゴメス
ハットトリック数:13回
クラブ:シュトゥットガルト、バイエルン
現在ロベルト・レヴァンドフスキがブンデスリーガの得点記録を次々と塗り替えているが、まだ到達していないものもある。それが通算ハットトリック数だ。
この記録を持っているのは元代表FWマリオ・ゴメス。15年以上に渡ってブンデスリーガでプレーし、13回のハットトリックを達成している。3つがシュトゥットガルト時代、10つがバイエルンでだ。
現在は古巣であるシュトゥットガルトに戻り、2部で遠藤航とともにプレーしている。
イタリア:ジュゼッペ・メアッツァ&グンナー・ノルダール
ハットトリック数:17回
クラブ:インテル(メアッツァ)、ミラン(ノルダール)
イタリアにはこれまで素晴らしい点取り屋がいた。トッティやデル・ピエロ、インザーギやトーニ。多くの名選手がたくさんのハットトリックを決めている。
しかし、ハットトリック数記録は何十年もの間破られていない。17回という数字を残したのはミランの伝説ノルダール(写真右)、そしてインテルの名選手メアッツァ(写真左)である。
驚くべきことに、メアッツァは9年、ノルダールに至ってはわずか5年間でこの記録を達成している。
フランス:タデー・シソフスキ
ハットトリック数:22回
クラブ:メス、RCパリ
フランスリーグの歴史上最高のストライカーの1人、タデー・シソフスキ。1927年にポーランド移民の子として生まれ、メス、RCパリ、ヴァランシエンヌ、ナントでプレーした。
彼はフランスリーグの歴代得点ランキングでは4位となっているが、ハットトリック数では群を抜く22回。しかも12年間でこれを達成している。
この数字に近づいた者は70年間存在しておらず、ハットトリック数ランキング20位に入る現役選手もエディンソン・カバーニくらいしかいない。エムバペがPSGにずっと残れば可能性はあるかもしれないが…。
スペイン:リオネル・メッシ
ハットトリック数:35回
クラブ:バルセロナ
サッカーの歴史を考えても信じられない数字となっているメッシの歩み。クリスティアーノ・ロナウドとリーガでしのぎを削ってきた。
クリスティアーノ・ロナウドはリーガでプレーした9年間で通算34回のハットトリックを決めた。メッシは2007年にクラシコで決めた衝撃の3ゴールから12年を費やしてその記録をついに上回り、35回に達した。
ここではメッシがトップにはなっているが、クリスティアーノ・ロナウドの凄さも感じさせるデータである。