「日本が安全。帰りたくない」 春節の中国人観光客 新型肺炎を警戒 マスク大量購入

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マスクを手に取り性能を確認する中国人観光客=23日、那覇市・ダイコクドラッグ国際通り松尾一丁目店

 中国武漢市を中心に発症が相次ぐ新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感から、中国人観光客らによるマスクの購入が相次ぎ、沖縄県内のドラッグストアなどで高機能マスクの売り上げが伸びている。「50箱欲しい」といった大量購入の希望もあり、関係者が販売する個数制限を検討するなど品薄対策にも力を入れている。(社会部・西里大輝)

 那覇市の「ダイコクドラッグ国際通り松尾一丁目店」では、PM2.5、ウイルスを99%カット、N95規格相当などの記載がある高機能マスク200個を22日に入荷。その日で完売した。マスクを手にする中国人観光客に尋ねると、新型コロナウイルスへの備えと口をそろえる。望月健司店長は「個数制限し、欲しい客に行き渡るようにしたい」と話した。

 JR九州ドラッグイレブン経営企画部の富山拓也課長によると、マスクの売り上げは直近2日間で通常の4~5倍といい、ウイルスなどを除菌するとされるクレベリンも海外客にいつも以上に売れているという。「製造会社の一部で出荷を規制する動きも出ているが、在庫はあるので今すぐ品切れになることはない」と強調する。

 24日に帰国する浙江省から旅行に来た男性(29)は買い物袋にびっしりマスクを詰め込んだ。家族12人分を買い集めたといい、「とても不安。日本の方が安全。帰りたくない」と表情は曇りがち。

 重慶市から訪沖した女性(45)は中国でマスクが売り切れなので友人から買ってきてほしいと電話をもらった。「気をつけるけど心配してはいない。重症急性呼吸器症候群(SARS)も乗り越えてきた。大丈夫」と笑顔だった。