令和元年12月市議会定例会より ~工藤市長の一般行政報告~(2)

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■稚内市総合防災訓練について

10月27日、稚内大谷高校を会場に、16の防災関係機関や自主防災組織を始めとする地域住民、稚内大谷高校の生徒など、約350人の皆さんにご参加いただき「総合防災訓練」を実施しました。

本訓練は、サロベツ断層帯を震源とする地震の発生を受け、本市に大津波警報が発表されたという想定で実施し、防災情報メールや、防災ラジオを利用した情報伝達訓練を始め、参加者による避難所開設のための訓練、自衛隊、警察署、消防署の防災関係機関の連携による、ヘリコプターでの緊急患者空輸などの訓練を行いました。

地域の皆さんには、傷病者の救護、搬送、ロープ結索の他、発電機や照明器具などの器材の取扱いを学んでいただいた後、総合的な訓練として、グループでテントや段ボールベッドの組み立てなど、避難所の開設を行いました。また、防災関係機関による、支援物資の搬送や給水所の開設、炊き出し訓練も同時に行い、災害時におけるそれぞれの役割や、とるべき行動を参加者全体で確認することができました。

近年、大雨や台風などにより、尊い命や大切な財産が失われる自然災害が頻繁に発生しています。直近では、台風や低気圧の影響により、日本各地に風水害が発生したところであり、今後、台風や爆弾低気圧などの影響を受ける可能性の高まりは、本市においても例外ではありません。

そのような中にあって、災害発生時の対処で、最も重要なことは「自らの命は自らが守る」行動をとることです。今後も訓練のための訓練ではなく、緊迫感を持って、地域の皆さんや、各関係機関との連携を強化し、本市としての防災行動力を高めていきたいと考えています。

■わっかないフィルムコミッションの設立について

本市においては、これまで「北の桜守」を始めとする映画ロケや、テレビ番組・CMなど、数多くの撮影が行われてきましたが、都度市が窓口となり、制作側との連絡調整や、国や北海道への許認可手続き、エキストラの手配など、様々な協力を行ってきたところです。

当地を舞台にした映画ロケなどが行われることによって、本地域特有の自然景観や建築物など、豊富なロケーション素材をPRしながら、知名度向上を図ることができ、また、多くの制作関係者が滞在することによる、地元経済に与える効果も非常に大きいことと感じており、積極的に取り進める必要があると考えていました。

このようなことから、10月31日、官民一体となった柔軟な受け入れ体制を整え、これまで以上に映像作品撮影を円滑に進める統一的な組織として、市を含む市内7団体で「わっかないフィルムコミッション」を設立しました。

今後、相談窓口や情報提供、受け入れ体制の整備などを早急に進め、観光資源の創出と地域経済の活性化に繋がるよう取り組んでいきます。

■稚内市名誉市民称号贈呈式について

本市としては、8人目の名誉市民である「横田愼一さん」に対する名誉市民称号の贈呈式を、11月3日に挙行し、推戴書、名誉市民章などの贈呈をさせていただきました。

式では、長年にわたり数々の困難を乗り越えながら、開業医として市民の命と健康を守るため、地域医療の充実にご尽力いただき、また、本市における介護保険制度に大きく関わられ、本市の保健医療行政を中心として、多大なご貢献をいただいたことに対し、市民を代表して感謝の意を述べさせていただきました。

今回の推戴にあたって、これまでも地域医療問題に積極的に関わっている「地域医療を考える稚内市民会議」の呼びかけによって活動している「医療と健康のまちづくり応援団」の皆さんから、横田さんへの感謝はもとより、今回、横田さんに名誉市民の称号を贈呈することが、日夜奮闘されている市立稚内病院の医師や開業医などに、光をあて、激励することになる、という言葉がありました。

横田さんは、受章に際しての挨拶の中で、その言葉を引用されながら、自らが名誉市民を受章するきっかけとなったと述べられ、改めて市民の皆さんへの感謝と、今後も、市の発展のため、誠心誠意努めていく決意を表明し、会場は大きな感動に包まれました。

名誉市民は市民至上の誇りであり、その卓越した識見と、これまで積み重ねてこられた経験により、今後も引き続き本市市勢の発展に、ご貢献いただきますようお願いを申し上げたところです。