室蘭美術界 過去、現在 一堂に

20点展示、4月19日まで

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 高野次郎さんや西村喜久子さん、熊谷善正さんなど室蘭の美術界に名を残した歴代の作家と、現在も活躍中の作家の20人の作品が室蘭市幸町の市民美術館で一堂に展示されている。題して「室蘭美術の過去、現在-画論の賑わい」。同館の工藤善蔵館長に見どころやそれぞれの作家の特徴などについて聞いた。

 ギャラリーには1950年ごろから現在までの20点を展示。工藤館長は「昔は先輩たちを筆頭に、互いの作品について意見を述べ、切磋琢磨(せっさたくま)しながら励まし合うなど、熱のこもった時代だった。室蘭にはこれだけ偉大な作家がいたこと、先輩たちの意思(遺志)をつないで活動している作家が現在もいることを作品展を見て感じてほしい」と話している。4月19日まで。入館無料。
(坂本綾子)

 大類敏憲さんの水彩画「栄町風景」(1957年)
 遠くに見える海までの道に家々が連なる風景を描いた。「色使いや構図など、このような作品を描かなければいけないと教えてもらった作品の一つ」

 佐久間恭子さんの油彩「バクよ進め」(1959年)
 架空の動物をモチーフにした作品。「独特の雰囲気が表現されている。当時は週刊誌にも取り上げられるほど話題になっていた」

 佐野敏夫さんの木版「小さな砂浜で」(1986年)
 砂浜の向こうには大きな崖がそびえ立ち、一つ一つが丁寧に彫られている。「きめ細やかで、きちょうめんさが出ている」

 矢元政行さんの油彩「広場Ⅰ」(1987年)
 子どもたちがグラウンドで鉄棒やサッカーなどで遊ぶ場面を描いた。「子どもたちの様子を捉え、学校の先生だった彼ならではの作品」