マリナーズに痛手 故障再発のハニガーが手術により離脱へ

睾丸破裂というおぞましい怪我によって昨季の最終4ヶ月を欠場したミッチ・ハニガー(マリナーズ)がオフのトレーニング中に故障を再発させ、手術を受けて6~8週間離脱する見込みであることが明らかになった。マリナーズのジェリー・ディポートGMは、ハニガーが受ける手術をスポーツヘルニアの「コア手術」と表現し、ハニガーが今季開幕に間に合わない可能性を示唆。チームは詳しい情報が得られるのを待っているようだ。

ハニガーはカリフォルニア州にある施設でトレーニングを行っていたが、レギュラーシーズンに向けての準備のなかで打撃練習を開始しようとした際に異変を感じたという。2018年にオールスター・ゲーム初選出を果たし、マリナーズの中心選手へと成長を遂げたハニガーだが、昨季は6月の試合での自打球によって戦線離脱を強いられ、63試合で打率.220、15本塁打、OPS.778に終わった。戦列復帰に向けて懸命にリハビリやトレーニングを行っていたが、残念ながら再度の離脱を強いられることになった。

スコット・サービス監督は「残念だよ。彼はフィールドに戻ってきてもう1度プレイするのを本当に楽しみにしていたからね」と語り、ハニガーの心中を思いやった。その一方で「ミッチはできるかぎり早く復帰するために最大限の努力をする男だと知っている。近いうちにもっと詳しいことがわかるだろう」とハニガーの早期復帰に期待を寄せた。

マリナーズの外野陣は昨季盗塁王のマレックス・スミスが正中堅手のポジションを与えられており、左翼にはメジャー2年目を迎えるカイル・ルイスが入る見込み。ハニガーの離脱によって右翼のポジションが空くことになるが、ディポートはジェイク・フレイリーとブレイデン・ビショップの両若手外野手の出場機会が増える可能性について言及している。

また、オープン戦ではジャレッド・ケレニックとフリオ・ロドリゲスの両プロスペクト外野手にも当初の予定以上の出場機会が与えられることになりそうだ。ディポートはさらに、球団外部からメジャー経験のある外野手を獲得することも検討していると見られる。

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