日産前ナンバー3の関氏、日本電産に入社 12日付で特別顧問に

日本電産本社(京都市南区)

 日産自動車でナンバー3の副最高執行責任者(COO)を務めた関潤(せきじゅん)氏が、日本電産に入社したことが23日分かった。同社の創業者で最高経営責任者(CEO)の永守重信会長が車載事業などの強化に向け、経営幹部候補として迎え入れた。

 永守会長が同日明らかにした。関氏は12日付で特別顧問として入社。近く担当ポストに正式配属される見通し。
 日産生え抜きの関氏は生産畑を歩み、業績不振からのリストラ計画をまとめ、経営再建を主導。内田誠社長兼CEOらと3人で新たな経営体制を築いたが、昨年末に日本電産への「電撃移籍」が明らかになり辞任した。
 関氏は現在、日本電産の工場など現場を視察している。同社はEV用モーターの受注が急増し、基幹部品の内製化も急ぐ。関氏は自動車の生産現場で長年培った経験を生かし、ものづくりやコスト削減を指揮するとみられる。

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