阪神は鳥谷の「1」、巨人は「7」 中日は唯一空きなし…12球団の「1桁背番号」事情

鳥谷敬の退団により、阪神の背番号「1」は空き番となっている【写真:荒川祐史】

ロッテは福浦の引退で「9」が空き番、準永久欠番扱いに

 背番号はチームにとっても、選手にとっても代名詞といえる。一般的に1桁背番号は選手にとっても憧れの数字だが、偉大な選手が背負っていた番号として“後継者”の出現を待つことも多い。また永久欠番となっている例もある。現時点で各球団の空いている1桁番号を探ってみた。

【パ・リーグ】
◯西武「8」
「8」は昨季まで金子侑司がつけていたが、今季から「7」を背負うことになり空き番に。過去には渡辺直人(現楽天)、平尾博嗣、鈴木健らが背負っていた。また山川穂高は「33」から「3」に、岡田雅利は「37」から「2」に変更となる。

◯ソフトバンク「3」
 ソフトバンクは「3」が空き番。松田宣浩が18年まで着用していたが、昨季は再び入団当時の「5」に変更した。過去には佐々木誠、松中信彦らが着用していたが、今季も空き番に。

◯楽天「9」
 昨年オフにオコエ瑠偉が「9」から「4」に変更し今季は空き番に。球団創設時は鷹野史寿、2009年からは宮出隆自、阿部俊人、ラッツ、そしてドラ1入団のオコエが昨季まで着用していた。

◯ロッテ「9」
 昨季まで「9」を背負っていた福浦和也が現役引退。その他の1桁背番号は、FA移籍した福田秀平が「7」を背負い、井口監督が「6」を付けている。「9」は準永久欠番扱いとなっている。

◯日本ハム「0」
 日本ハムファンにとって「0」といえば松浦宏明を思い浮かべる人も多いのでは。88年に15勝で最多勝。1988~1994年まで背負い、その後は「11」に変更した。松浦の後は、長冨浩志(97年)古城茂幸(1998~2006年)が着用。07年以降は球団の方針として「0」は付けなくなった。王柏融が「99」から今季は「3」に変更となり、1~9は全て埋まっている。

◯オリックス「7」
 2016年オフに糸井嘉男が阪神に移籍してから空き番となっている。過去には福本豊(1972~91年)がつけるなど、俊足強打の外野手が背負ってきた。これまで「7」は助っ人が付けたことはなく、日本人選手の台頭が待たれている。

阪神は鳥谷の退団で「1」が空き番、中日はドラ1石川が「2」を背負い1桁空き番はなし

【セ・リーグ】

◯巨人「1」「3」「4」「7」
 王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」、黒沢俊夫の「4」が永久欠番。「7」は長野久義が2018年まで背負っていたが、広島移籍によりその後、空き番となっている。過去には吉村禎章、二岡智宏らが背負ってきた番号だ。

◯DeNA「7」
 今季から石川雄洋が「7」から「42」に変更し、空き番に。「7」は過去に鈴木尚典、仁志敏久らが背負ってきた背番号。ドラフト1位ルーキー・森敬斗内野手には「6」が与えられ、期待度の高さがうかがえる。

◯阪神「1」「6」
 長年チームを支えた鳥谷敬が背負った「1」だが、昨季で退団となり、空き番に。2004年に入団し、虎一筋16年と長きに渡って遊撃のレギュラーとして活躍したスターの後継者は現れるのか。「6」は前監督の金本知憲氏が現役時代、監督時代に背負っていたが、18年オフに退任してから空き番のままとなっている。

◯広島「3」「8」「9」
「1」は“天才”前田智徳氏(1994~2013年)の引退以降、空き番だったが、昨季から鈴木誠也が着用。衣笠祥雄の「3」、山本浩二の「8」は永久欠番となっている。「9」は丸佳浩が2018年まで背負っていたが巨人にFA移籍し、今季も空き番となっている。

◯中日 なし
 ドラフト1位の石川昂弥に、荒木雅博(現内野守備走塁コーチ)が背負った「2」を与えられ、1桁背番号は12球団で唯一、全て埋まっている。昨年はドラ1ルーキーだった根尾昂に「7」と、2年連続で高卒ドラ1ルーキーに1桁番号を与えており、球団の大きな期待がうかがえる。

◯ヤクルト「4」「6」「7」 
「4」を背負ったバレンティンがソフトバンクに移籍し、今季は空き番号に。「6」は1979~1990年までは水谷新太郎、1995~2013年までは宮本慎也がつけたが、14年以降は空き番号になっている。「7」は田中浩康がルーキー時代から背負っていたが、DeNA移籍以降はこちらも空き番号となっている。(Full-Count編集部)

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