秋山加入のレッズ オズーナ獲得失敗でカステヤーノスを狙う

マーセル・オズーナが1年1800万ドルでブレーブスと契約したことは、フリーエージェント市場に残る有力外野手の1人であるニコラス・カステヤーノスにとって逆風になると思われた。オズーナが予想されていたほどの契約を得られず、カステヤーノス自身がフィットするであろうチームが1つ消えてしまったからだ。しかし、オズーナに複数年契約をオファーしていたチームが複数あることが判明。オズーナ獲得に失敗したこれらのチームはターゲットをカステヤーノスに変更しているようだ。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、オズーナのもとには複数のチームから複数年契約のオファーが届いていたという。しかし、年平均額ではブレーブスの1年1800万ドルを下回っていたため、オズーナはブレーブス入団を選択。今後はクオリファイング・オファーの対象とならないため、今季ブレーブスで好成績を残して好条件の契約を手にすることを狙う作戦だ。実際、ヤスマニ・グランダルやジョシュ・ドナルドソンが同様の形で大型の複数年契約を手にしている。

そして、ヘイマンはオズーナに複数年契約をオファーしていたチームの1つがレッズであることを明らかにしている。レッズは今オフ、秋山翔吾を獲得し、秋山以外にもニック・センゼル、アリスティデス・アキーノ、ジェシー・ウィンカーなどレギュラー候補の外野手は多い。しかし、メジャーでフルシーズン活躍した実績のある選手はおらず、その点を不安視していると見られる。獲得候補の1人だったオズーナを逃し、レッズのターゲットはカステヤーノスに変更されたと見られる。

また、ヘイマンによると、レンジャーズも引き続きカステヤーノス争奪戦に加わっているという。レンジャーズは外野の両翼が埋まっており、カステヤーノスを獲得して正一塁手を任せる構想を持っていることが報じられている。フリーエージェント市場に残る数少ない有力選手となったカステヤーノスの争奪戦は、意外な盛り上がりを見せることになるかもしれない。

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