昨年限りで2010年代が終わり、今年からは新たな2020年代を迎えた。
ここでは、『Soccerbible』による「2010年代最高のスパイクTOP30」の上位トップ10を見てみる(11位まではこちら)。
10位 Nike Mercurial Superfly III CR7 Safari
ロナウドがNikeのトップ選手として急成長したことで、このサファリプリントは2010年代初頭における最も記憶に残るデザインになった。
“スウッシュ”のアイコンが誕生し、ロナウドは同ブランド史上最高のスポーツマンのひとりに。
9位 adidas Predator adiPower
これがトップ10入りしたことに読者は怒っているだろう。
聞いて欲しい。なぜなら、これはシュータンがないプレデターだからだ。我々とすれば、最も過小評価されたプレデターのひとつだった。
本物のシュートテクと伝統的なプレデターのカラーリングを備えた合理的なデザイン。時が経てば経つほど、このadiPowerのことを感じるようになっている。
8位 Nike Tiempo Legend Totti
この黄金のティエンポがシュータンを備えているのは、トッティはこれ以外のものは履かないからだ。
Nikeはトッティの全てのスパイクにシュータンを付ける必要があった。よって、ローマの王子を讃える特別モデルをリリースすることでそれを祝うことにした。
売り出されたのは、ローマ在籍25年を記念して2500足だけ。レジェンドという言葉がこれ以上にふさわしいスパイクはない。
7位 adidas ACE 16+ Purecontrol
ACE 16+ Purecontrolはadidasに革命をもたらしたスパイクだ。
プロ選手たちが毎週履くようになった最初の靴ひもなしスパイクである。
驚くようなカラーリングと太い3本線で登場。この10年における本当に重要で革新的なリリースだった。
6位 Nike Hypervenom I
あたなならどの色を選ぶ?我々は2014年W杯でネイマールが履いたゴールド(下記写真)を選びそうになったが、オリジナルのカラー(オレンジ×黒)にした。
第一世代のHypervenomを履いた人間なら、アッパーのNikeSkinがどれほどソフトでしなやかなのかを知っていた。その一方で破れやすさについても知っていただろう。
そうはいっても、この美しい見た目を見落とすことはできない。第一世代がピークだったスパイクはあまりないが、これはそうだった。
5位 Nike T90 Laser IV
究極のパワー系スパイク。このシリーズは我々が準備するはるか前に廃盤になってしまった。
オリジナルが発表されたのは2009年だが、LaserⅢは2010年頃に出回った。さらに、このモデルがシリーズラストだったことも恋しくさせる。
4位 Nike Tiempo Legend IV Elite
上位4位のスパイクはどれが1位になってもおかしくなかった。
黒×オレンジの初期カラーにせよ、EURO2012のクラッシュコレクション(黒白)にしろ、このティエンポⅥは永遠の”レジェンド”だろう。
3位 adidas F50 adizero 2010
F50 adizeroの初期モデルが第3位。このスパイクの全ては軽さとスピードだ。
なめらかな輪郭にクリーンなアッパー。adidasにとってスピード系モデルの新世代の始動だった。もし再発売されれば、数秒で完売するだろう。
2位 Nike CTR360 Maestri II
10年ほど前に早すぎる廃盤になった一足。CTRシリーズは究極のコントロール系スパイクで、恋しがっているのは我々だけでではない。
第1、2世代は、なめらかさ、コントロール、美的センスが完璧なバランスだった。一方、第3世代はやや太めなデザインに。ここでは第2世代を選んだ。唯一間違っているのは1位ではないことだ。
1位 Nike Magista Obra I
ミッドカットのニット構造だったマジスタ・オブラが発表されると市場は震撼。人々は怒り、好奇心を抱き、受け入れ、歓迎し、フットボール市場はニットトレンドに傾倒していく。
2014年W杯決勝でこれを履いたマリオ・ゲッツェが決勝ゴールを決めたのも花を添えることになった。傑作の誕生だった。