MLB公式サイトが2010年のプロスペクト・ランキングを「やり直し」

日本時間1月24日、MLB公式サイトのジョナサン・マヨは2010年のプロスペクト・ランキングを振り返り、各選手のその後の活躍を踏まえてランキングを「やり直す」企画を特集した記事を公開した。10年前のMLB公式サイトはプロスペクト・ランキングをトップ50までしか公開していなかった(2012年にトップ100へ拡大)。ここでは当時のトップ20と「やり直し」で作成されたランキングのトップ20を紹介する。

まず、2010年に公開されたランキングのトップ20は以下の通りである(所属チームは当時のもの)。

1位 ジェイソン・ヘイワード(ブレーブス)
2位 スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
3位 ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
4位 バスター・ポージー(ジャイアンツ)
5位 ブライアン・マティス(オリオールズ)
6位 デズモンド・ジェニングス(レイズ)
7位 ネフタリ・フェリース(レンジャーズ)
8位 ペドロ・アルバレス(パイレーツ)
9位 ジャスティン・スモーク(レンジャーズ)
10位 マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)
11位 カルロス・サンタナ(インディアンス)
12位 アルシデス・エスコバー(ブリュワーズ)
13位 ウェイド・デービス(レイズ)
14位 ドミニク・ブラウン(フィリーズ)
15位 ダスティン・アクリー(マリナーズ)
16位 ブレット・ウォーレス(ブルージェイズ)
17位 カイル・ドレイベック(ブルージェイズ)
18位 マーティン・ペレス(レンジャーズ)
19位 ヘスス・モンテロ(ヤンキース)
20位 ジェレミー・ヘリクソン(レイズ)

このランキングを見てみると、上位4人は現在も主力クラスの選手として活躍を続けている。10位のバムガーナー、11位のサンタナらも期待通りの活躍を見せた選手と言えるだろう。しかし、5位のマティスのように期待を裏切った選手も多く、決して「正しい」ランキングではない。そこでマヨはWARなどの指標をもとにして2010年のプロスペクトたちを再評価し、新たなランキングを作成。そのトップ20は以下の通りである(括弧内は2010年のランキングでの順位)。

1位 マイク・トラウト(圏外)
2位 ポール・ゴールドシュミット(圏外)
3位 バスター・ポージー(4位)
4位 ノーラン・アレナード(圏外)
5位 ジョシュ・ドナルドソン(圏外)
6位 ジャンカルロ・スタントン(3位)
7位 ホゼ・アルトゥーベ(圏外)
8位 マディソン・バムガーナー(10位)
9位 フレディ・フリーマン(圏外)
10位 スティーブン・ストラスバーグ(2位)
11位 コリー・クルーバー(圏外)
12位 ロレンゾ・ケイン(圏外)
13位 アンソニー・リゾー(圏外)
14位 ジェイソン・ヘイワード(1位)
15位 カルロス・サンタナ(11位)
16位 マット・カーペンター(圏外)
17位 スターリング・マーテイ(圏外)
18位 カイル・シーガー(圏外)
19位 マイケル・ブラントリー(46位)
20位 ジャスティン・ターナー(圏外)

2010年のランキングがトップ50までだったことも影響しているが、ランキング圏外からスターへ成長を遂げた選手が非常に多いことに驚かされる。当時のトップ50のうち、今回のトップ20にランクインしたのは7人だけである。プロスペクト時代に高く評価されていた選手がメジャーで活躍できなかったり、無名のマイナーリーガーが一流メジャーリーガーへ成長を遂げたりするのも、野球の醍醐味の1つと言えるのではないだろうか。

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