「優れた品質で人気が上昇」北朝鮮メディア、国産品の使用を奨励

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は22日、北朝鮮国内で国産品の人気が高まっているとの記事を配信した。

国際社会の経済制裁にもかかわらず、北朝鮮には密輸などを通じて大量の中国製品が流入している。とりわけ日用品においては圧倒的なシェアをもち、消費されている。一方、北朝鮮国産品は量的にも品質的にもまだまだ不十分であり、それほど支持を得ているとは言いがたい。金正恩党委員長は「経済の自力更生」をスローガンとして打ち出しており、国産品を奨励することで、国内経済の活性を図りたいところだろう。

記事は、「メボンサン(毎峰山)」ブランドの元山(ウォンサン)製靴工場の冬靴と柳京(リュギョン)キムチ工場で生産する結球白菜キムチ、ナレ陶製品工場で生産される衛生陶器の品質が高く、人気を呼んでいると報告している。

新製品の「メボンサン」冬靴は、靴底に軽い材質を使用し、「柔軟で歩くのに便利であり、保温性と耐滑性がよいものに評価されている」とのことだ。

また、柳京キムチ工場の結球白菜キムチは、「乳酸菌を科学的に培養して朝鮮キムチ固有の味をよく生かしたのが他の単位の製品と区別される特徴」があるとしている。

「ナレ」衛生陶器は、「一度洗浄能力が高いことをはじめ節水型、コスト節約型、健康保護型に設計、製作された」と説明した。

同通信は、「これらの製品は昨年、国内最優秀製品に授与する12月15日品質メダルを授かった」と報告した。

© デイリーNKジャパン