【高校野球】帝京は11年夏以来、西武台は32年ぶりならず 惜しくも選出されなかった学校は?

出場32校が出揃う一方で、惜しくも出場を逃した有力校が多数あった

帝京は昨秋の東京大会準優勝も…関東6校目は花咲徳栄選出、東海3校目は加藤学園

 第92回選抜高校野球大会の出場32校(3月19日開幕)が発表された。明治神宮大会優勝の中京大中京(愛知)や名門・大阪桐蔭などが選出された。一方で注目された関東の6校目は花咲徳栄(埼玉)に決まり、2011年夏以来の出場が期待された帝京(東京)や、1988年春以来2度目の甲子園を目指した西武台は選ばれなかった。悔しさをバネに夏の甲子園出場を期待したい。

【選出されなかった主な学校】

○関東・東京

▼帝京(東京)
 過去春14回、夏12回出場、全国制覇3回(春1回、夏2回)を誇る名門が、昨秋の東京都大会で準優勝し、2011年夏以来9年ぶりの甲子園出場が期待されたが、惜しくも届かず。188センチの長身左腕・田代涼太はプロも注目する大器。

▼西武台(埼玉)
 昨秋の関東大会準々決勝で、健大高崎に9回サヨナラ負け。勝っていれば1988年センバツ以来、春夏を通じて2度目の甲子園が濃厚だっただけに惜しまれる。左腕・増田優真の父・要さんはOBでセンバツ出場時のレギュラー。

▼習志野(千葉)
 昨年のセンバツでは準優勝。3季連続甲子園を目指したが、昨秋の関東大会は準々決勝で東海大相模に完敗した。攻守にセンスの良さをうかがわせる遊撃手の角田勇斗はプロ注目。

▼桐光学園(神奈川)
 昨秋の関東大会はベスト8止まり。当時2年生の松井裕樹(現楽天)が活躍した2012年夏以来の甲子園を逃した。中学時代にU-15日本代表だった左腕・安達壮汰がエースで4番の大黒柱。

○東海

▼藤枝明誠(静岡)
 昨秋の静岡県大会を制し、東海大会も準決勝に進出したが、そこで優勝した中京大中京に5-12の8回コールド負けを喫した戦いぶりが痛かった。センバツ初、2017年夏以来の甲子園は遠かった。東海3校目は静岡2位の加藤学園だった。

近畿の6校目は智弁和歌山、中国・四国の5校目は広島新庄が選出

○近畿

▼京都翔栄(京都)
 昨秋の京都大会で見事に優勝。だが、近畿大会の準々決勝で履正社に3-10の8回コールド負けを喫し、8強止まりだった。8強の4校から、明石商、智弁和歌山との争いになった(同8強の奈良大付はベスト4に奈良2校進出のため除外)が競った2校の方が上回った。

○中国・四国

▼創志学園(岡山)
 昨年は西純矢投手(阪神)を輩出した強豪は、中国大会準決勝で鳥取城北(鳥取)に6-13で7回コールド負け。プロ注目右腕・三方がつかまった。岡山1位で突破するなど力のある選手はそろうため、夏の仕上がりには注目だ。

▼高知中央(高知)
 秋季高知県大会では明徳義塾を破るなどして優勝。快進撃を予感させたが、四国大会では準決勝で明徳義塾に1-16で5回コールド負けを喫したのが響いた。この敗戦を糧に夏の再戦に期待したい。

▼岡豊(高知)
 秋季高知大会は準々決勝で高知商を破るなどして、準優勝。四国大会では英明、済美を連破して4強進出したが、準決勝では尽誠学園に2-13で6回コールド負けを喫した。勢いだけでないチーム力をつけて、夏も強豪に挑む。

▼矢上(島根)
 秋季大会では島根大会1位で突破し、中国大会進出。準々決勝で優勝した倉敷商に延長11回の末、9-10で惜敗。元広島の捕手、山本翔監督が就任3年目で県大会を制するなど、夏が楽しみなチームだ。(Full-Count編集部)

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