前田敦子が出産後初ドラマで夫・勝地涼に感謝「私よりも育児が得意なんじゃないかな」

NHK総合で2月1日スタートの連続ドラマ「伝説のお母さん」(土曜午後11:30)の完成試写会が行われ、主演の前田敦子のほか、玉置玲央、大倉孝二、大地真央が出席した。本作が出産後の復帰作で、主人公のメイ同様子育て中の前田は「こんなにドンピシャな役をいただけるとは思っていませんでした。この作品を私がもしやっていなかったらすごく悔しかっただろうなと思うぐらい、自分に重ね合わせることができる作品でした」と作品に対する思い入れの強さを語った。

同作は、かねもと氏の同名コミックをドラマ化。かつて伝説の勇者と共に魔王を撃退した魔法使いのメイ(前田)が、世界に平和が戻った後にめでたく第1子を出産し、専業主婦として“ワンオペ育児”に奮闘していたが、魔王の封印が解かれてしまい、再び魔王討伐の命が下るRPG子育てストーリー。完成した作品が「楽しかったので何回も見た」という前田は、「子育てと仕事復帰がテーマなんですけれども、メイが真剣に真面目に頑張っている姿が誰の心にも響くのではないかなと思いました。子どもに第1話を見せたら、(劇中に登場する)マサムネ(大東駿介)の歌でノッていたんです(笑)。子どもも楽しめる作品になっていて良かったなと思いました」と作品の出来栄えに満足している様子。

さらに、育児に非協力的な夫・モブに悩むメイを演じた前田だが、彼女自身は夫(勝地涼)の協力に感謝しているそうで、「同じ仕事をしているので、私が3日間撮影がみっちりあったときも、向こうが『3日間全部見るよ』って言ってくれたりして、今は私よりも育児が得意なんじゃないかなって思うくらいやってくれていたので、それに改めて感謝ですね。モブくんとは対照的でしたが、そこが救いでした」とにこやかな笑顔で話した。また8カ月のひとり娘を育てる役柄に「出産後初めての仕事だったので、試行錯誤しながら撮影していました。自分に同じぐらいの月齢の子どもがいるので、撮影で抱っこして、家に帰っても(自分の子どもを)抱っこしてという、不思議な経験をさせていただきました」と振り返った。

夫・モブ役の玉置玲央は「僕は結婚もしていないし、子どももいませんが、子どもは大好きなので、子どもを意図的に泣かせたり、ほったらかしにしてゲームをする姿に全く共感ができなかったですね(笑)」と何もできないモブのキャラクターに戸惑った部分もあったそうだが、「お母さんはもちろん、旦那さんにも見ていただいて、自分の態度を改めようと思ったり、子育てに参加しようと思ってもらえたらいいなと思って参加しました。とても真剣な話でもあるし、クスっと笑える部分もあるので、自分に重ね合わせていただいて、楽しんでいただけたらうれしいです」とアピールした。

国王役の大倉孝二は「台本を読んで、僕はいい夫、いい父親ではなかったと身につまされる部分もありました」と語り、役柄的には「1話を見たんですが、(自分の役柄が)いい加減すぎてびっくりしています。でも何も言われなかったんですよ、監督から。まだアイドリング状態で、この先もっとひどくなっていくと思うので…。でももう撮影が終わってしまったので、取り返しがつかないですね(笑)。基本的にはその場にいる人に楽しんでもらうことを念頭において演じていました。ただ行き過ぎた部分もあったかと思うので、この場をお借りして謝罪したいです」と笑わせた。

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