選挙運動、なににどれだけ戦力配分すべき!? 1日のスケジュールの立て方の極意教えます!|選挙プランナーによる必勝講座【選挙ノウハウ】

選挙プランナー松田馨が、政治家を志しこれから選挙への立候補を考えている方や現職政治家の方へ、選挙に勝つためのノウハウを解説していく『地方選挙 必勝講座』。

前回のコラムでは「政治活動期間にできること」について解説しました。
今回はその「できること」について選挙別に活動内容の戦力配分を考え、それぞれの活動内容を一日のタイムスケジュールに落とし込むということを解説をします。

選挙必勝のためには普段からやるべきことが沢山あるので、どの活動にどれだけの時間とお金と労力を割くべきなのか、じっくり考えていただければと思います。

選挙必勝のための3つの戦場

選挙は、よく戦争に例えられます。あなたも、地上戦・空中戦などの言葉を耳にされたことがあるかもしれません。最近では、ネット選挙運動の解禁にともない、ネット戦という第3の戦場も登場しました。

地上戦は「あいさつ回り(訪問活動)」「組織団体への推薦依頼」「ミニ集会などの少人数集会」など、一対一の対面や、特定の団体などに対して直接働きかける行為が基本になります。
空中戦は「駅立ち」「街頭演説」「ポスティング」など、多数の人を相手にした活動になります。
ネット戦は、インターネット上(ホームページやSNS、最近ではLINEも含む)を活用した活動です。

市議選における戦力配分

限られた時間、人数、予算をどの戦場にどれだけ配分するのか、私も毎回の選挙で頭を悩ませます。
地方議会議員選挙において、あなたの時間、予算、スタッフの人手をどこに費やすべきか、人口10万人規模の市議会議員選挙を想定した1つの参考値をお示しします。

図1:出典「フルカラー図解 地方選挙 必勝の手引」p.124

これはあくまで参考値ですが、地方議会議員選挙では基本的に地上戦の重要性が高くなります。
当選に必要な票数が少ないため、地道に活動すれば当選に必要な票数以上の人と直接会って握手をすることができるからです。人口が少なく、当選ラインも低い町村議会議員選挙であれば、地上戦の比重はさらに高まります。

県議選・首長選挙における戦力配分

当選ラインが3,000票を超える都道府県の議会議員選挙や政令指定都市の議会議員選挙においては、空中戦やネット戦の割合がもう少し高くなります。これが首長選挙になってくると空中戦の比重がより大きくなり、地上戦の比重が下がっていきます。
以下に、選挙ごとの戦力配分の目安を書きましたが、都心部なのか、過疎地域なのかといった地域の特性にもよりますので、あくまで参考値の1つとしてお考えください。

図2:出典「フルカラー図解 地方選挙 必勝の手引」p.125

戦力配分をタイムスケジュールに反映

選挙の種類に応じ、どの戦場にどれだけの時間とお金と労力を割くべきなのか、戦力配分について概ね検討がついたら、今度はそれを1日24時間の中にもタイムスケジュールとして落とし込んでみてください。
政治活動期間における1日の平均的なタイムスケジュールの例をご紹介します。これを参考に、それぞれの戦力配分に応じた活動時間を考えてみてください。

図3:出典「フルカラー図解 地方選挙 必勝の手引」p.128

上の図は地上戦を重視した活動内容で、朝6時から人の流れを見て8時か9時頃まで駅立ちや辻立ちを行っています。その後、事務所に戻って活動の準備をし、日中は街頭活動やあいさつ回り、18時頃から夕方の帰宅者を狙った駅立ちやミニ集会を行い、20時頃に夕食や事務所でのミーティングをし、21時頃に自宅に戻ってブログやSNSを更新するという一日を想定しています。

もちろん、平日と土日・祝日、選挙半年前と1ヵ月前とでは活動の質や量が違ってきますので、1日の時間配分も大きく変わってくるでしょう。空中戦やネット戦を重視する場合も同様です。
いずれにしても、候補者の方が1日のうち自宅でゆっくりできるのは数時間程度です。睡眠時間も短くなりがちですので、くれぐれも体調管理にはご注意ください。

地上戦・空中戦・ネット戦の闘い方については、スペースの関係上、本コラムに具体的な解説を載せることは出来ませんが選挙マニュアル本「地方選挙必勝の手引」にて詳しい説明を行っています。更に深く知りたい方はぜひご一読下さい。

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