南部町産の果物、台湾で商機/名農生が視察報告

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台湾の市場を訪れる名久井農業高校の生徒たち(南部町商工会提供)
工藤町長(左端)に視察内容を報告する生徒

 台湾で日本の農産物品が流通している仕組みや現状を学ぼうと、青森県南部町の名久井農業高校(西館実校長)が今月、3泊4日の日程で現地を視察した。生徒たちは24日、町役場を訪れ工藤祐直町長に勉強の成果を報告。「世界に誇れる町の果物や野菜を売り込めば、人気が出るはず」と今後の輸出体制の確立を期待した。

 近年、県産物品の輸出が盛んな台湾で農産物品や加工品のPRを兼ね、町商工会が助成を受けて企画。

 生物生産科2年の月舘柊葉(しずく)さん、久保田大地さん、環境システム科1年の渡邉諒太郎さん、金山美咲さんの4人のほか、山田賢司・町商工会長や学校関係者たちが8~11日に訪問した。

 一行は北部の台北市を中心にスーパーや市場、コンビニエンスストアを見学。青森県産のリンゴが最も目立つ場所に陳列されており、改めて人気の高さに驚かされた。

 桃園市の農業高校を訪れた際には菊や柿、リンゴやブドウの加工品をプレゼント。喜ばれた一方、町の名がほぼ知られていない現実を知ったという。

 4人を代表して月舘さんは「町の認知度はまだまだ低い」と述懐。サクランボの県産新品種「ジュノハート」や洋ナシの「ゼネラルレクラーク」など、優れた品質の果物が町で栽培されていることを力説しながら「早く輸出の体制が整ってほしい」と話した。

 全員の報告に耳を傾けた工藤町長は最後に「この貴重な経験を、これからの人生に生かしてほしい」などと語り掛けると、4人はしっかりとした表情でうなずいた。