新型肺炎で情報共有 神奈川県が相談ダイヤル設置

黒岩知事(中央)も出席して開かれた危機管理対策会議=県庁

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、神奈川県は24日、初の危機管理対策会議を開催した。黒岩祐治知事をはじめ県幹部が集まり、新型肺炎のリスクに関する情報を共有。事業者に注意喚起する文書の配布や県民の相談を受ける専用ダイヤル設置などを決めた。

 注意喚起の文書では、マスク着用や手洗いなどインフルエンザと同様の予防対策を推奨。春節に合わせ新型肺炎が流行している中国からの観光客が増えることを念頭に、中国人の来訪を拒否することがないよう求めた。

 黒岩知事は「不安を覚える県民もいると思うが、今の段階で過剰に反応しないでほしい」と呼び掛けた上で、「大勢の観光客が来ることが予想されるが、中国から来たというだけで差別するような行動は避けていただきたい」と述べた。

 専用ダイヤルは25日から設置し、保健師資格を持つ職員らが健康不安などについて相談を受ける。平日は午前8時半から午後5時15分まで、土日・休日は午前10時から午後4時まで受け付ける。電話番号は045(285)0536。

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