場所移したら苦情増加 川崎・新百合ケ丘「ステーションピアノ」打ち切り

 小田急線新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)に設置されていた「ステーションピアノ」の実証実験が24日、当初の予定を大幅に早めて終了となった。音量への苦情が寄せられたことなどで打ち切りを決めたという。

 ピアノは芸術のまち・新百合ケ丘の認知度アップを目指し、市や小田急電鉄、昭和音楽大学などが試験的に導入。常設の可否を検討するため、アンケートや交通量調査を進めて課題整理に役立てるとしていた。

 第1期は昨年11月17日~12月25日に同駅のコンコース内で実施。第2期は商業施設小田急マルシェ新百合ケ丘2階に場所を移し、1月7日~3月15日の日程で行う予定だった。しかし施設内だったため演奏への苦情が増え、入居する店舗に悪影響が出かねない状況に直面したという。

 市まちづくり局は「第1期は途切れることなく演奏が続くなど大変好評だった。新百合ケ丘にふさわしい取り組みで市民にも受け入れられたと考えている」としている。

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