昨今のサッカー界はかつてに比べてより商業的になり、クラブ間の選手の動きが多くなっている傾向にある。
そこで今回は同じクラブで活躍し続ける現代のバンディエラ候補を選んでみた。
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
ユナイテッドの若きエース、マーカス・ラッシュフォード。
2015-16シーズンにブレイクすると、年々得点力を向上させ、昨季初めてリーグ戦二桁得点を記録、そして今季はここまですでにプレミアで14得点を決めている。
また、ユース世代からマンチェスター・ユナイテッド一筋であり、新たなバンディエラとして期待されている選手でもある。中々順位が上がらず、苦しむ名門クラブにとってはその実力以上に重要な存在かもしれない。
フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
スター軍団であるマンチェスターCの次世代を担うMFフォーデン。積極的な補強で急成長したクラブだけに、生え抜きの逸材にはまた違った価値があるかもしれない。
現在主力としてプレーしている選手のほとんどは他クラブから引き抜いた選手であり、さらに地元である英国の選手にアカデミー出身者がいないのが現状だ。
その点でイギリス出身のフォーデンはまだ19歳と若く、将来的にクラブのアイコンとなれる可能性を持った選手である。
アンス・ファティ(バルセロナ)
わずか17歳の選手に多くを期待するのは酷かもしれないが、今季のファティのここまでの活躍には素晴らしいものがある。
ゴールやアシストなど、クラブのさまざまな最年少記録を更新し、バルセロナの新たな歴史を作った。現在はユース世代のスペイン代表だが、海外からラ・マシアに加入し、若くして結果を残した天才アタッカーということで、メッシとも比較されている。
そのため、今後長きにわたってバルセロナ一筋で活躍することが期待されている選手だ。
ダヴィド・アラバ(バイエルン)
若手時代からバイエルン不動の左サイドバックとして活躍してきたダビド・アラバも27歳になった。
クラブが世代交代を進めている中で、古参の選手となりつつある。また、アルフォンソ・デイヴィスなど若い選手が実力を発揮し始め、ビッグクラブからの引き抜きの噂も出るようになった。
ユースから所属しているチームを退団するのか、ベテランに代わって新たなチームリーダーとしてバイエルンを牽引していくのか、今後の動向が注目される。
ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)
ペッレグリーニはローマに生まれ、ローマの下部組織で育成されたまさに"ローマっ子"の選手である。
トッティやデ・ロッシが去ったクラブの新たなバンディエラになりつつあり、自身もかつてのレジェンドたちと同じように、多くのクラブから関心を寄せられている。
クラブ愛は強く、新契約ではキャプテン就任や背番号10の着用など、ローマ側も次世代のトッティとしての扱いを検討しているようだ。