パラ五輪の魅力 身近に スポーツ義足の難しさ体感 香焼小5、6年生 聖火トーチにも触れる

吉川さん(右)に教わりながらスポーツ義足を体験する児童=長崎市立香焼小

 障害者スポーツ(パラスポーツ)で使われる「スポーツ義足」に触れる授業が24日、長崎市香焼町の市立香焼小であり、5、6年生約50人が義足を装着して扱いの難しさを体感した。体験後には、東京パラリンピックの聖火リレーで使われるトーチも児童たちにサプライズで披露された。
 2020年東京五輪・パラリンピックのスポンサーで、住宅設備大手LIXIL(リクシル)が共生社会の実現などを目的に全国の小学校で開いており、県内では2校目。骨肉腫の影響で左脚を切断し、14年前から義足を使っている市民ランナーで1級建築士の吉川和博さん(37)=富山市在住=らが講師を務めた。
 児童たちは義足を着けて歩いたり、片足飛びをしたりして独特の感覚を体験。義足の構造やパラスポーツに関する講話も聴いて理解を深めた。トーチはアルミニウム製で長さ71センチ、重さ1.2キロ。児童たちは手に取り、「かっこいい」「軽い」と喜んでいた。
 5年の関柚香さん(11)は「義足に体重を乗せて歩くのは少し怖くて難しいと感じた。トーチに触れて感動した」と笑顔で話した。

パラリンピックの聖火リレーで使われるトーチに触れる児童たち

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