中国武漢市 交通封鎖され食料品に長蛇の列 沖縄出身者「とうとう移動できなくなった…」 新型肺炎の拡大で

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赤嶺昇平さん

 新型コロナウイルスの感染による肺炎が拡大している中国・武漢市。市内の交通が遮断されて、一部で食料品が売り切れるなど市民生活が混乱している。最近、市内に居酒屋をオープンした赤嶺昇平さん(36)=南風原町出身=は「この状態がいつまで続くのか情報がない。先行きが見えなくて不安」と漏らした。

 「とうとう移動ができなくなった…」

 現地時間の23日午前10時ごろ、赤嶺さんは市内の駅が封鎖されていることに気が付いた。ネットで調べると、地下鉄、バス、新幹線も封鎖すると政府が発表していた。ため息がもれた。

 武漢市に住み始めたのは1年ほど前。中国内陸部では軽く一杯楽しめるカジュアルな日本料理店は少なく、市洪山区の学生街に座席数20席のたこ焼き居酒屋を最近開いたばかりだった。

 春節(旧正月)を前に、学生たちの多くは帰省しており、赤嶺さんも予定通り店を閉めている。だが行動制限がいつ解除され、学生が戻ってくるのかめどは立たず、店の再開時期も未定だ。

 政府の公式発表のほか、会員制交流サイト(SNS)などで情報を集めている。「物流が止まって食べ物がなくなるのでは」「ガソリンスタンドが閉鎖するって本当?」「ネットも遮断されて情報規制がかかるのでは」。真偽不明の内容も多く、赤嶺さんは「不安が広がっていて情報が錯綜さくそうしている」と話す。

 近所にある24時間営業のコンビニも23日夜から閉店した。「食料品が10倍以上の値上がりをした」という話を伝え聞き、24日朝にスーパーへ向かったが、すでに長蛇の列。午前7時予定の開店は昼にずれ込み、開店後も2時間ほどで野菜や食料品が売り切れた。

 さらに市内にある中国最大級の湖、東湖の北側と南側をつなぐ地下トンネルが24日封鎖された。「今は市内だけだが、そのうち区ごとに封鎖されるのでは」。そんな推察も広がっているという。 

 「スーパーに食料品などのストックがどれだけあるのか、物流がどうなっているのか全く情報がない状態」と赤嶺さん。「大丈夫と言いたいができない。先行きが見えない」と嘆いた。

 沖縄でも心配の声が上がる。四川省出身で、那覇市の会社に勤める曾茂源さん(29)は、新型肺炎の感染拡大を心配し「四川省の家族に食料品を用意し、春節休みもできるだけ外出しないように伝えた」と語った。