天守閣へ放水、救助訓練も 小田原城

放水とはしご車による救助が行われた訓練=小田原城天守閣

 文化財防火デー(26日)に合わせ、小田原市消防本部などは24日、小田原城天守閣(同市城内)で消防訓練を実施した。

 訓練は天守閣2階から出火、職員1人が最上階の廻(まわ)り縁(ぶち)に取り残された-という想定。職員の通報で消防車やはしご車などが駆けつけ、天守閣へ放水をしたり、はしごを伸ばして職員を救助したりした。

 講評で渋谷精二消防署長は、昨年10月に沖縄・首里城が焼失したことを踏まえ、「文化財は地域住民の心のよりどころ。後世に伝える義務がある。協力して防火に取り組んでもらいたい」と訓示した。

 この日は、郷土文化館や寺院などでも消防職員の防火指導が行われた。

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