カブスがスーザJr.とメジャー契約へ 外野手補強は終了か

日本時間1月25日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、カブスはフリーエージェントの外野手、スティーブン・スーザJr.とのメジャー契約が成立間近となっているようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールが第一報を伝えたが、契約条件などの詳細については現時点では明らかになっていない。また、スーザJr.を獲得することにより、ニコラス・カステヤーノスと再契約を結ぶ可能性は消滅すると見られる。

レイズ時代の2017年に30本塁打を放ったスーザJr.だが、ダイヤモンドバックスへ移籍した2018年は故障でわずか72試合のみの出場に終わり、昨季は左膝に重傷を負って全休。しかし、健康であれば長打力と選球眼を兼ね備えた打撃はチームにとって大きな武器となり、走塁や守備でも平均以上の働きを期待できる選手である。年俸総額が膨れ上がり、補強資金に余裕がないなか、安価で獲得できるのであれば、決して悪くない補強であると言えるだろう。

カブスは昨季自己最多の38本塁打を放ち、後半戦にOPS.997をマークしたカイル・シュワーバーがレフトに入り、センターは右打ちのアルバート・アルモーラJr.と両打ちのイアン・ハップがプラトーンで起用される見込み。そして、ライトでは昨季右腕に対してOPS.831をマークした左打ちのジェイソン・ヘイワードとプラトーンを形成する右打者を必要としていたが、その枠にスーザJr.が入ることになりそうだ。

また、スーザJr.の獲得で外野陣の顔ぶれが固まったことにより、自軍からフリーエージェントとなったカステヤーノスと再契約を結ぶ可能性は限りなく低くなった。クリス・ブライアントやシュワーバーをトレードで放出すれば、カステヤーノスを獲得する資金を捻出することは可能だが、現時点ではそのような動きが行われる気配はない。ただし、今季の年俸総額がぜいたく税の対象ラインを超える見込みのため、カブスは今後も一部の主力選手のトレード放出を画策することになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.