全国3000人の絵本のプロがすすめる新刊本

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「第12回MOE絵本屋さん大賞2019」の贈賞式が、2020年1月23日東京ドームホテル内で行われ、作家のヨシタケシンスケさん、お笑い芸人のひろたあきらさんら受賞者が出席した。

「第12回MOE絵本屋さん大賞2019」の贈賞式にて(撮影:BOOKウォッチ編集部、以下同)

この賞は、絵本月刊誌「MOE」(白泉社)が、全国3,000人の絵本専門店・書店の児童書売場担当者に「あなたがおすすめしたい絵本ベスト3を教えてください」とアンケートをして、結果を集計したもの。その中から、最も支持された新刊絵本をランキングにして発表している。

上位10冊中、『ころべばいいのに』(ブロンズ新社)と『それしか ないわけ ないでしょう』(白泉社)との2冊の著作が選ばれたヨシタケシンスケさんは、贈賞式に登壇し、以下のようにコメントした。

「『ころべばいいのに』は、他人の不幸を願う本。難しかったですが、子どもにも必要なテーマだと思った。(中略)『それしか ないわけ ないでしょう』は、未来の選択肢はあることを示したり、楽しい未来の具体的なことを作ったりするのも作家の仕事かなと思う。(中略)世の中に、あるけどないとされていること、身も蓋もないことでもおもしろおかしく伝えていきたい」

今回の受賞作は以下の通り。
第1位『なまえのないねこ』文:竹下文子 絵:町田尚子(小峰書店)
第2位『ころべばいいのに』作:ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)
第3位『たべものやさん しりとりたいかい かいさいします』作:シゲタサヤカ(白泉社)
第4位『それしか ないわけ ないでしょう』作:ヨシタケシンスケ(白泉社)
第5位『へいわとせんそう』文:たにかわしゅんたろう 絵:Noritake(ブロンズ新社)
第6位『みずとは なんじゃ?』作:かこさとし 絵:鈴木まもる(小峰書店)
第7位『Michi』作:junaida(福音館書店)
第8位『ねえさんといもうと』文:シャーロット・ゾロトウ 絵・訳:酒井駒子(あすなろ書房)
第9位『ねこのずかん』作:大森裕子 監修:今泉忠明(白泉社)
第10位『ノラネコぐんだん おばけのやま』作:工藤ノリコ(白泉社)

『むれ』の著者ひろたあきらさん

なお、新人賞の1位には、『むれ』作:ひろたあきら(KADOKAWA)が選ばれた。著者のひろたさんは、吉本興業所属のお笑い芸人。今回の受賞が決まった時のコメントは以前、BOOKウォッチでも伝えている。今回の贈賞式では、授賞の喜びと今後の展望を以下のようにコメントした。

「絵本大好き芸人で、家には300冊くらいの絵本があります。芸人としては売れていないので、命をかけて絵本を集めているんです。絵本を好きになったのは、5年くらい前に長新太(ちょう・しんた)さんの『ゴムあたまポンたろう』に出会ったことがきっかけでした。そのときの衝撃は忘れられません。絵本作家としては、そういう何回もよみたくなるような作品をつくりたいと思っています」

(BOOKウォッチ編集部)