【日本の冬絶景】世界で人気の雪見風呂を洒落込むスノーモンキー 長野県の雪景色

日本の四季の中で、凛とした冬に惹かれます。着飾ることなく、媚びることなく、色彩を削ぎ落とす潔さ。あるがままの姿で佇む冬に、神様は白いコートをふわりとかけてくれます。空から舞い降りてくる白いもの。汚れも痛みも受け入れ、大地を、山を、海を、川を、白く包み込みます。私たちが待っていたのは、「雪」でした。TABIZINEでは「日本の冬絶景」を連載でお届けします。今回は、長野県の冬絶景。長野県では例年12月〜3月頃に雪景色が見られます。

安曇野市 写真提供:一般社団法人 安曇野市観光協会

蓼川水車小屋<長野県安曇野市>

写真提供:一般社団法人 安曇野市観光協会

北アルプスの湧水をたたえる蓼川にゆっくりと回る「蓼川水車小屋」は、1990年公開の黒澤明監督の映画「夢」の舞台になりました。夏の緑に溢れた水車の景色も涼しげで良いですが、冬の雪を被った水車も趣がありますね。水車小屋は、大王わさび農場の敷地内にあります。

蓼川水車小屋(たてかわすいしゃごや)

【住所】〒399-8303 長野県安曇野市穂高 大王わさび農場内

【入場料】無料

【公式サイト】大王わさび農場 https://www.daiowasabi.co.jp

あやかりたい仲の良さ 道祖神<長野県安曇野市>

安曇野では二人仲良く寄り添った「道祖神」が、村の守り神として、多くは村の中心・道の辻・三叉路に立っています。悪霊や疫病など邪悪なものが集落に入り込んでこないように、辻村境・峠などに祀ってきたのが始まり。安曇野の道祖神は、500体を超えるそうです。それぞれ個性が異なるので、「道祖神」を探しながら旅するのも縁起が良くて楽しそうですよ。

大王わさび農場内の道祖神<長野県安曇野市>

写真提供:一般社団法人 安曇野市観光協会

大王わさび農場内で見られる道祖神。蓼川水車小屋そばにあります。仲良く手を握り合って、寄り添っています。

大王(だいおう)わさび農場内 道祖神(どうそじん)

【住所】〒399-8303 長野県安曇野市穂高 大王わさび農場内

【入場料】無料

【公式サイト】大王わさび農場 https://www.daiowasabi.co.jp

道祖神 – 安曇野公式観光サイト 信州あづみのの旅

https://www.azumino-e-tabi.net/sightseeingtop/dosojin

水色の時 道祖神<長野県安曇野市>

写真提供:一般社団法人 安曇野市観光協会

昭和50年に放送されたNHKテレビドラマ「水色の時」を記念して造られた道祖神。古いものではありませんが、幸せそうに微笑んだ表情が良いですね。頬を寄せ、肩を組み、手をつなぐ仲良しぶりです。

水色の時 道祖神(みずいろのとき どうそじん)

【住所】〒399-8303 長野県安曇野市穂高等々力

【入場料】無料

【公式サイト】「水色の時」道祖神 - 景勝地 / 安曇野地区 - ずくラボ!

https://www.zukulabo.net/shop/shop.shtml?s=2291

道祖神 – 安曇野公式観光サイト 信州あづみのの旅

https://www.azumino-e-tabi.net/sightseeingtop/dosojin

雪見風呂を洒落込む猿たち 地獄谷野猿公苑<長野県下高井郡>

(C)Shutterstock.com

(C)Shutterstock.com

(C)Shutterstock.com

訪日旅行客に大人気の地獄谷温泉のニホンザル。海外では「スノーモンキー(Snow Monkey)」と呼ばれ、温泉に入るニホンザルを見るために訪日する旅行者も多いとか。ニホンザルの周りを、パパラッチ並みにカメラを構えて取り囲む旅行者たち。野生の猿が人前で温泉に入るのは、世界で唯一地獄谷温泉と言われています。

「日本人は温泉好きだと聞いているけど、猿まで温泉に浸かるとは」と、訪れる7〜8割が外国人観光客とか。気持ち良さそうに、雪見風呂を洒落込んでいるニホンザルは確かに可愛いですよね。猿は暖を取るために温泉に入るので、温かい時期には積極的に温泉に入らず、温泉に入浴するのはメスと子どもの猿だけだそうです。

地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)

【住所】〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845

【入場料】大人800円

【公式サイト】地獄谷野猿公苑 http://jigokudani-yaenkoen.co.jp

https://youtu.be/-bGZ1o6hgoM

ニホンザルも温泉でほっこり 長野県の地獄谷野猿公苑/朝日新聞社

寒いから創り出される日本の冬絶景。今の時期にしか見られないものですから、温かい格好で防寒して、ぜひ訪れたいものです。

注意:記事掲載の情報は、2019年12月現在のものになりますので、詳細につきましては、公式サイトで確認または開催団体へ直接お問い合わせください。

© 株式会社オンエア