ナショナルズが生え抜きのベテラン・ジマーマンと再契約

日本時間1月25日、地元紙ワシントン・ポストのバリー・スバルーガが報じたところによると、ナショナルズは自軍からフリーエージェントとなったベテラン一塁手、ライアン・ジマーマンと1年200万ドルで再契約を結ぶことで合意に達したようだ。今回の契約には出場試合数や打席数に応じて最大300万ドルの出来高が設定されているという。また、全球団に対するトレード拒否権も含まれていることが報じられている。

ナショナルズがジマーマンとの再契約に向けて動いていることは以前から報じられていた。ジマーマンは、モントリオール・エクスポズがワシントンD.C.へ移転してチーム名をナショナルズに変更したあとの最初のドラフトで1巡目(全体4位)に指名した選手であり、長年にわたってチームの主力選手として活躍。「ミスター・ナショナルズ」とも言うべき存在である。

現在35歳のジマーマンは、2014年以降、故障に悩まされるシーズンが続いていたものの、2017年に復活を遂げ、144試合に出場して打率.303、36本塁打、108打点、OPS.930の好成績をマーク。しかし、翌2018年は85試合にしか出場できず、昨季も故障の影響により52試合のみの出場にとどまり、打率.257、6本塁打、27打点、OPS.736という寂しい成績に終わった。なお、出場試合、打数、得点などの部門でワシントンD.C.移転後の球団記録を保持しており、1784安打、401二塁打、270本塁打、1015打点などは前身のエクスポズ時代を含めても球団史上最多の数字である。

スター三塁手のアンソニー・レンドンを失った今オフのナショナルズは、ハウィー・ケンドリック、アズドゥルバル・カブレラと再契約を結び、スターリン・カストロ、エリック・テームズを新たに獲得。遊撃には不動のレギュラーのトレイ・ターナーがおり、二塁と三塁の2ポジションをカブレラ、カストロ、有望株のカーター・キーブームの3人が争い、一塁での出場機会をジマーマン、ケンドリック、テームズの3人が分け合うことになると見られている。

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