ミサイル想定 佐世保市、初の図上訓練 初動対応の流れ確認

救護や避難誘導について協議する関係者=佐世保市役所

 佐世保市は24日、他国から弾道ミサイル攻撃を受けたと想定し、国民保護図上訓練を実施した。自衛隊や警察、消防、海上保安部など7機関から約60人が参加し、初動対応の流れを確認した。佐世保市が独自に訓練をするのは初めて。
 関係機関の連携を強化し、対処能力の向上を図る目的。新港町の鯨瀬に弾道ミサイルが着弾、爆発し、多数の死傷者が出た想定。市は特殊重大災害対策本部を設置。被害状況を確認し、人命救助や避難指示、警戒区域の設定など、対応方針を検討した。その後、自衛隊や警察、医療・防疫対策部などが、救護や避難誘導の連携について協議した。
 山口智久副市長は講評で「これからも訓練を重ね、安全安心な体制の構築に努める。今回の訓練を再検証し、今後の対応を検討してほしい」と述べた。

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