西与賀小でスポーツ義足体験 障害者との共生に理解

東京パラ狙う山下選手講師 歩行、ジャンプで体感

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健常者用の義足を着け、山下選手(右)と一緒に駆け出す児童

 健常者の体験用に開発されたスポーツ義足を使った授業「ユニバーサル・ラン」が23日、佐賀市の西与賀小(大木貴博校長)で開かれた。6年生48人が義足での歩行を体験し、障害者との共生について理解を深めた。

 東京パラリンピックに陸上での出場を目指している山下千絵選手(22)=法政大=が講師を務めた。児童らは健常者用のスポーツ義足を装着すると、慎重に体重を乗せ、踏みしめるように歩いたり、義足を着けた足だけでジャンプしてみたりした。「すごい跳ねる」と、バランスを崩してよろける場面もあったが、慣れない感覚に笑顔。「上から空き缶を踏みつけるようにやってみて」という山下選手のアドバイスを受け、軽快に走る児童もいた。

 その後の座学で児童らは、「階段の上り下りはできますか」「車に乗れますか」などと山下選手に疑問を投げ掛けると、山下選手は「できます」と回答。障害があっても、道具の使用や工夫を凝らすことで、健常者と同じように生活できると強調した。

 瀬戸小夏さんは「(義足は)バランスを取るのが難しかったけど、すごく楽しかった」と笑顔を見せた。飯盛弘人さんは「明るく話されていた山下さんを見て、障害がある人のイメージが変わった」と話した。

 共生社会に必要な、多様性への理解を深める目的。東京オリンピック、パラリンピックに向けたホストタウン事業の一環として行われた。

義足がどれだけ強力に固定されているか、引っ張って確かめる児童たち。左は講師の山下千絵選手=佐賀市の西与賀小