DeNA新キャプテン佐野、背中を押した筒香からの助言「お前らしく」

新ユニホームを身に着けたDeNA・ラミレス監督(右)、佐野恵太【写真:編集部】

“筒香魂”の継承を誓う佐野「変えることなくやっていく」

 DeNAは25日、横浜市の横浜港大さん橋で今季のスローガンと新主将を発表。2020年新スローガンは「NEW GENERATION IS HERE」に決定。キャプテンには佐野恵太内野手の就任が決まった。

 佐野は、ラミレス監督とそろって取材に応じ、「ラミレス監督にキャプテンに指名していただき、光栄と思った。『頑張らせてもらいます』と返事をしました」と力を込めた。中学、高校、大学を通じて主将系経験はないというが「自分の長所は明るいところ。監督には『今のまま何も変えることなくやってくれ』と言われました」と目を輝かせた。

 DeNAのキャプテンは、レイズへの移籍が決まった筒香嘉智外野手が昨季まで5年間務めた。主将就任にあたり、佐野は筒香と直接話をしたという。「直接話をしていただける機会があって、『お前らしくやればいい』と言われました。筒香さんが残したベイスターズの野球を変えることなくやっていきたい。筒香さんはチームに大切なものを残してくれた。これまでのように明るく楽しくやっていく」と、筒香イズムを継承していく考えを明かした。

 佐野は広陵高、明大を経て2016年ドラフト9位でDeNAに入団。勝負強い打力を生かし、3年目の昨季は自己最多の89試合に出場、打率.295(200打数59安打)、5本塁打、33打点をマークした。ポジションは主に左翼。キャプテンとしてだけではなく、戦力としても「ポスト筒香」の期待がかかる。

「偉大な筒香さんの真似はできるものではない。自分らしく頑張っていく。長いシーズンでは負けが込むときが必ずやってくる。その時に上を向いて一丸になって戦えるようやっていきたい」

 主砲筒香が抜ける“新生DeNA”にとって、明るい性格の佐野はキャプテンにうってつけの存在。1998年以来22年ぶり優勝に向け、筒香魂を引き継ぐ新キャプテンがチームを引っ張る。(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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