元気な店主の笑顔PR 五島・若手経営者8人 フォトブック作成中

フォトブック作成に向けた撮影風景=五島市福江町

 長崎県五島市中心部商店街の若手経営者らのグループが、店主の写真や店のキャッチフレーズなどを紹介するフォトブック作りに取り組んでいる。店主の高齢化や空き店舗の増加など商店街を取り巻く環境は厳しいが、元気に営む店主の笑顔を集め、商店街のイメージアップにつなげる狙い。3月中に完成させ、掲載店舗などに置いてもらう。
 福江商店街連盟が発行。撮影や編集などの作業は、2、3代目として店を営む20~40代の経営者ら8人でつくる「BMK」が担当する。
 BMKの一員で、昨夏から地域おこし協力隊として商店街活性化に取り組む久保竜太郎さん(34)の調査によると、市中心部の商店街で営業しているのは約200店舗(昨年12月現在)。一方、空き店舗は年々増えており、約80店舗に上っているという。
 BMKは昨年10月末、他県の商店街の同様の取り組みを参考に、フォトブックの構想を練り始めた。同連盟に加入していない店舗も含め、小売店や飲食店など計69店舗を掲載予定。店内外で撮影した店主の写真や、店の魅力を伝えるキャッチフレーズ、営業時間や定休日などの店舗情報を盛り込む。掲載店舗に購入してもらうほか、観光客などにも手に取ってもらえるよう、いずれはホテルやターミナルなどにも配る考えという。
 BMK代表で、「カフェ&キッチンさゆり」(末広町)を営む平田修一さん(36)は、「フォトブックを見て『こういう店主がいるんだ』と知ってもらい、店に行ってもらうきっかけになれば。若手経営者は少ないが、みんなで協力して商店街活性化に取り組みたい」と話した。

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