<レスリング>男子グレコローマンの全日本チームが東京で合宿スタート

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21日までの日体大での合宿のあと、すぐに再集合して合宿開始の男子グレコローマン・チーム

 男子グレコローマンの全日本チームが1月25日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。来月16日からのアジア選手権(インド)へ向けての追い込み練習と、3月27~29日の東京オリンピック・アジア予選(中国)へ向けての強化練習を継続した。練習に先立ち、西口茂樹・強化本部長は「アジア選手権を目指す選手、アジア予選を目指す選手、それぞれの目標にしっかり取り組んでほしい」と激励した。

 松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は「アジア選手権とアジア予選へ向けて、2つを並行してそれぞれ強化したい」と、31日までの期間、徹底的に追い込んだ練習をしたいという。アジア予選に出場する選手の中で、97kg級の奈良勇太(警視庁)と130kg級の園田新(ALSOK)は、アジア選手権にも出場して実戦練習を積むことになった。同委員長は「2人とも実戦を通じて、いい点と悪い点を見極め、大陸予選へ向かってほしい」と要望した。

 同じくアジア選手権に出場する60kg級の文田健一郎(ミキハウス)については、オリンピック前、最後のリミット計量の大会になるとし(注=6月に出場予定の「ドイツ・グランプリ」は2kgオーバー計量の大会)、「60kgでの動きをしっかりつかんでほしい」と言う。世界王者として研究されているはずなので、「その中ででも(まずアジアで)勝てる闘い方を確認してほしい」と望んだ。

 暖冬と言われる今年の冬だが、関東地方はこの週末から冷え込む予報。体調管理には十分な注意を求めた。

奈良勇太(警視庁)と園田新(ALSOK)がアジア選手権へ挑む

 アジア予選の前にアジア選手権へ挑む奈良は「冬はいつもヨーロッパで鍛え、今年もそうしたかったが、大会がなかった。実戦が3ヶ月も空いて予選に臨むのは不安だったので、アジア選手権出場を希望し、認めてもらった」と言う。どちらもワンデー試合(1回戦から決勝を1日で実施)なので、「体重調整も確認したい」とのこと。

アジア予選に先立ち、アジア選手権へ挑む奈良勇太(警視庁)

 一般的にインドは水や食べ物が日本人には合わず、敬遠する選手もいる。奈良も2017年アジア選手権でインドに行き、「好きな国ではないですね」と言うが、「そうしたコンディションの中でもしっかりできれば、今後に生きる」と話す。予選の地、中国では新型肺炎が広まり、日本でも十分に注意せねばならないとともに、アジア予選は“非常事態下”で実施される可能性にも言及。「どんな条件下でも100パーセントの力を出し切らないと勝てないので」と、インドへ行く理由を話した。

 同じくアジア選手権で実戦練習を積む園田は「(昨年11月の)イランでのワールドカップが延期になった。そこで試したかったことをアジア選手権で試したい」が出場を決めた理由。「練習というと聞こえはよくないが、本番前の予行演習。やってきたことを出す闘い方の確認をしたい。グラウンドを守り、終盤のスタンドで勝つ…。少しの差だと思っているので、埋められるよう頑張りたい」と言う。

 インドは、やはり2017年のアジア選手権で行っており、「空気はきれいでなく、温度と湿度(に慣れること)も大変だったが、ホテルがよかったこともあって、それほど嫌な国ではない。いろんな国へ行っているし…」と、環境面での心配はないようだ。


▲オリンピック出場を決めている文田健一郎(ミキハウス)もアジア選手権へ挑む
▲奈良とともに、アジア選手権を経てアジア予選へ向かう園田新(ALSOK)