カズレーザーらも大混乱の難事件が登場！ 「世界法廷ミステリー」映像からうそを見抜けるか!?

カズレーザーらも大混乱の難事件が登場！ 「世界法廷ミステリー」映像からうそを見抜けるか!?

実際の裁判映像や証言を手掛かりに、殺害現場に残された証拠などから事件の謎に迫る人気シリーズ「世界法廷ミステリー」（フジテレビ系）の第13弾が、1月26日に放送される。“暴かれた完全犯罪”をテーマにおくる今回は、これまでに類を見ないほどの不可思議な二つの事件が登場。ここでは番組を事前に視聴した記者が、その見どころを紹介する。

■「遺体なき殺人の告白」…姿を消した19歳女性 逮捕の決め手となった“殺害”告白映像

2016年12月。米・ニュージャージー州で19歳の女性、サラがこつ然と姿を消した。大きな橋の上にはサラの車だけが残され、周囲に彼女の姿は見当たらない。警察は川に身を投げた自殺の可能性も視野に入れ、大規模な捜索を開始した。聞き込みの結果、サラは4年前に母親を亡くして以来、父親との関係に悩んで町を出る準備をしていたという。行方不明になる当日に、銀行で大金を下ろすサラの姿も防犯カメラに映っていた。さらに自宅近くの防犯カメラには、自宅の裏口に近づく怪しい人物の姿も…。サラは父親との確執を理由に自ら姿を消しただけなのか？ それとも大金を所持していたことで何かの事件に巻き込まれてしまったのか？ これ以上の手掛かりも見つからないまま、捜索は打ち切られるかと思われた。

しかし、1年後に事件は急展開する。サラを殺害した容疑で、ある人物が逮捕されたのだ。彼女はいまだ行方不明にも関わらず“殺人”として事件が動いた理由…。それは、“犯人”がサラの殺害を告白した映像の存在があったからだった。犯人は一体誰なのか？ 裁判で「遺体なき殺人事件」の驚くべき真相が明かされる。

“遺体がない殺人事件”と聞くとサスペンスドラマかと思ってしまうが、これが実際に起きた事件ということに戦慄した。事件の容疑者として挙げられるのは、どれもサラの身近な人ばかりだったが、スタジオでは大金を狙った犯行なのか、それとも痴情のもつれなのかで議論に。司会の宮根誠司によるミスリードに混乱しつつも謎を解こうとする伊集院光らゲスト陣が、時に笑いを交えながら盛り上げる姿にも注目だ。

■「狙われた証言者」…鍵を握るのは5年前の殺人事件。消えた証拠写真と狙われた証言者

2016年８月、米・ミズーリ州に住む女性・パメラから警察に緊急通報が寄せられた。電話越しに聞こえてきたのは、パメラの悲鳴と５発の銃声。パメラの身を案じながら駆けつけた警察が目にしたのは、横たわる男の遺体だった。家にあった護身用の銃で、自宅に侵入してきた男に向かって発砲し、パメラはなんとか助かったという。襲撃犯のズボンのポケットからは「彼女を殺せ…首にナイフが刺さったままにしろ」という犯行を指示したメモと現金900ドルが発見された。パメラはなぜ狙われたのか…？

実は、パメラは5年前に起きた殺人事件で重要証言をし、事件解決へと導いたキーパーソンだった。“首にナイフが刺さったまま”とメモに書かれていたのは、パメラが証言をした５年前の殺人事件の被害状況と同じシチュエーションだったのだ。すべての鍵を握るのは、謎に満ちた5年前の殺人事件。復讐？ それとも口封じ？ 驚がくの真実が裁判で明かされる。

伊集院も「お手上げ！」と思わず降参する難事件だが、私が注目したのは前回の放送で名推理を見せたカズレーザー。事件を意外な切り口から見る抜群の洞察力とキレの良さには、思わず感心した人も多かったはず。この番組のもう一つの見どころでもある彼の名推理にもぜひ注目していただきたい。果たして、宮根の惑わしに翻弄されることなく真相に近づけるのだろうか…？

さらに、本番組は映像の作り方も面白い。導入部分で実際の映像を見てから、再現ドラマや実際の裁判映像などで事件の詳細が把握できるような流れだが、全容を知る前と後では冒頭映像の見え方が全く変わってくることが印象的だった。例えば、パメラの事件で最初に見せられるのは、彼女が何者かに襲われて通報した際の映像。“なぜ彼女が襲われるのか？ 襲った人物は誰なのか？”と気になりつつも、VTRは5年前に起きた事件から順を追って進んでいく。次から次へと謎が生まれていくにつれ、早く真相が知りたくて仕方がない。そして、スタジオパートで謎を解くが、最後のVTRでは全く予想もできなかった真実が明らかになり、思いもしないような事実が続々と判明する。再び冒頭の映像が流れた時、同じものでも最初とはまるで違う印象を抱いて「何が信じられるのか分からないな…」など、いろいろな思いが頭を巡っていた。

気が付けば見入ってしまい、あっという間に2時間が過ぎていた。さらに、解説の町山智浩氏からはその後の捜査で分かった新情報なども提供され、最後の最後まで予想を裏切られるのだ。こんなに飽きさせない、しかもリアルなサスペンスを見られるのはこの番組だけだと言っても過言ではないだろう。誰もが見入ってしまうこと間違いなしの「世界法廷ミステリー」を、ぜひお見逃しなく。

フジテレビ担当 M・F