ドローン活用 可能性学ぶ 島原農高生、操縦を体験

ドローンを操縦する生徒ら=島原市、島原農業高

 島原市下折橋町の長崎県立島原農業高(前田達彦校長、381人)で24日、小型無人機ドローンの体験学習があった。園芸科学科2年の34人が、ドローンを使った農薬散布の様子を観察したり、実際に操縦したりして農産物栽培への活用の可能性などを学んだ。
 IoT(モノのインターネット)を活用できる人材の育成などを目指す市の事業の一環。市内にあるドローン操縦の資格者養成学校の代表ら3人が授業をした。農地に見立てたグラウンドの一角に縦横約30メートルのエリアを設け実演。全長約1.5メートル、重さ約15キロのドローンを実際に飛ばし、農薬の代わりにタンクに入れた水を散布した。
 その後、生徒らは3班に分かれ、操縦を体験。操作方法の説明を受けながら、地上20~30メートルの高さまで飛行させたり、旋回させたりした。搭載したカメラから、無線で送られてくる上空からの映像をモニターやゴーグル越しに確認。松本香音さん(17)は「高い場所にある果樹への農薬散布などに役立ちそう。思ったより操縦は簡単にできた」と話した。

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