明治以来小田原に著名人が別邸を構えた理由 清閑亭で展示

鉄道の発達とともに開けた小田原の別邸文化が分かる企画展=清閑亭

 明治以降の鉄道の発達と小田原の別邸の関係を紹介する「小田原別邸文化と鉄道史」展が、清閑亭(小田原市南町)で開かれている。小田原鉄道歴史研究会の主催で十字町ヒストリアの協力。2月2日まで。

 明治20(1887)年に新橋-国府津間に鉄道が開通、翌年に国府津-湯本間を馬車鉄道が走るようになると、小田原では温暖な気候などにみせられた各界の有力者や文化人らが別邸や居宅を構えた。

 別邸ブームは3期あり、明治中期までの第1期は伊藤博文や森有礼、大正期までの第2期は山縣有朋や益田孝、昭和までの第3期では松永安左衛門や鮎川義介らが居を構えた。

 同展は、写真やパネルなどで鉄道の発達や小田原に別邸を構えた著名人を紹介。所在地マップで位置を知ることもできる。また今年で開業100周年を迎える小田原駅の特集もある。25日は「御用邸と小田原駅」、2月2日は「大倉喜八郎と富士屋自動車」をテーマに同研究会が講演する。

 入場無料。午前11時~午後4時。講演会はともに午前11時から、参加費500円。28日休館。問い合わせは、清閑亭電話0465(22)2834。

© 株式会社神奈川新聞社