3位琉球、首位KM東京を下す金星 吉村の強打冴える<卓球・Tリーグ試合速報>

写真:木造勇人(左)・吉村真晴琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2019/20シーズン 1月26日(日)横浜文化体育館>

26日、ノジマTリーグで木下マイスター東京(以下、KM東京)が琉球アスティーダ(以下、琉球)が対戦した。前日に続き、水谷隼張本智和、丹羽孝希の東京五輪日本代表を3人揃えたKM東京だったが、カットマンを2枚用意した琉球アスティーダがダブルスの勝利の勢いのまま、首位KM東京にマッチカウント3―1で勝利した。

大事なダブルスを琉球制す 吉村真晴の強打冴える

写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

第1マッチのダブルスには、KM東京からは水谷隼/大島祐哉ペア、琉球からは木造勇人/吉村真晴ペアが出場した。

序盤から、両者ともに繊細に厳しいコースを突いていくダブルス巧者同士の展開。1ゲーム目は11−10でKM木下ペアが競り勝つも、2ゲーム目は要所で吉村の強打が冴え、今度は11−10で琉球ペアが取る。最終ゲームも10―10までもつれ込む白熱の展開となったが。最後は木造がサイドを抜くカウンタードライブを決め、ゲームカウント2−1で琉球が勝利した。

KM東京は第1マッチのダブルスを落とす、今シーズン珍しい展開での幕開けとなる。

第2マッチのシングルスには、KM東京からは張本智和、琉球からは朱世赫が出場した。カットマン朱に対しても、普段と変わらぬ早い打点の両ハンドのスピードドライブで攻めていく張本。決め球のミドルへのドライブに終始苦しんだ朱は途中攻撃に転じるも、張本のブロックを打ち崩せず、逆にカウンターを仕掛けられる。打っては終始早い打点で打ち抜き、守っては安定したブロックを見せた張本が、3―0で朱にストレートで勝利した。

木造の高速卓球、ストレートで水谷を下す

写真:木造勇人(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

第3マッチは水谷隼と木造勇人の対戦。台から下がらずカウンターで攻める木造が、積極的な台上攻撃からの高速卓球で終始ラリーの先手を取る。水谷は木造のバック側にボールを集めてからラリー戦に持ち込もうとするが木造が崩れず、ゲームカウント3−0で、木造がストレートで勝利した。これで琉球がマッチカウント2−1と王手をかける。

村松が丹羽に粘り勝ち、横浜文体に吐く息が響く大熱戦

写真:村松雄斗(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

第4マッチは丹羽孝希と村松雄斗が対戦。村松のカットを丹羽が正面からカット打ちで攻めて得点を重ねていく。2ゲームを連取された村松は3ゲーム目の終盤、厳しいカットからのドライブ攻撃が決まり、3ゲーム目を取る。

続く4ゲーム目が勝負の分かれ目だった。流れに乗ってきた村松と、ドライブ連打に少し疲れが見え始めた丹羽。丹羽のドライブに合ってきたのか村松のカット全くミスが出ない。逆に村松のフォアドライブに対して、丹羽のブロックにそれまでなかったミスが出る。村松の切れたバックカットに対して、丹羽がツッツキを入れるとすかさず村松がドライブで攻撃する。村松の得意な展開で、第4ゲームを11―6で村松が取る。
その流れのまま第5ゲームも、村松が丹羽を攻めきり、ゲームオールで勝利した。

スコア詳細 木下マイスター東京 1―3琉球アスティーダ

水谷隼/大島祐哉1-2 ○木造勇人/吉村真晴
11-10/10-11/10-12

○張本智和 3-1 チュ セヒョク
11-8/11-10/11-5

水谷隼 0-3 ○木造勇人
7-11/8-11/8-11

丹羽孝希2-3 ○村松雄斗
11-8/11-8/8-11/6-11/8-9

文:ラリーズ編集部

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